ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

カルガモ

2014年12月19日 | 動物:鳥

 軽いかも

 「これは秘密の話だが・・・」と前置きされて聞いた話を、私はたいてい秘密のままにしておく。「これは誰にも言わないでね・・・」と前置きされて聞いた話も、私はたいてい誰にも言わない。そういう所では、私は口が堅いと言える。
 口が軽いを広辞苑で引くと「秘密にすべき事をとかく口外しがちな性格である。おしゃべりである。」となっている。それに私は全く当てはまらない。「軽口」という言葉もある。広辞苑によると「口が軽く、何でもしゃべってしまうこと。」とか「軽い語調の滑稽めいて面白い話。軽妙な話。」とかいった意味。
 「これは秘密の話だが・・・」とか、「これは誰にも言わないでね・・・」とかの前置きがなかった場合、それが例えば、相手にとって恥ずかしいこと、あるいは、自分にとって恥ずかしいことでも私は何の躊躇も無くしゃべってしまう。そういう点で私は「口が軽く、何でもしゃべってしまうこと。」に当てはまる。軽口のオッサンである。
 軽口のオッサンはそれが理由で他人から軽く見られているかもしれない。だけど、「軽い語調の滑稽めいて面白い話。軽妙な話。」も時々あるので、親戚の子供たちからは面白いオジサンと思われている。子供達にはなかなか人気があるのだ。

 カルガモ、おしゃべりなのか知らないが、あるいは、ユーモアがあるのか知らないが、軽と名が付いている。尻軽であるという噂も聞かない。ちなみに尻軽は「女の、浮気なこと。」(広辞苑)という意もあるが、「身軽なこと。動作が機敏なこと。」(〃)という意もある。しかし、私の目に彼らは動作が機敏そうには見えない。ということで、軽の名の由来は不明。もしかしたら、ただ単に、他のカモより体重が軽いかも。

 
 カルガモ(軽鴨):カモ目の鳥類
 カモ目カモ科の留鳥、一部冬鳥 東アジアに分布 方言名:不詳
 名前の由来、カモについては『動物名の由来』に「浮ぶ鳥が浮む鳥に転じ、浮むが上略されてカムになりカモに転じたものと思われる」とあった。カルガモが広辞苑にあり、カルは軽と漢字が充てられている。その由来は説明が無い。他のカモに比べどこかしら軽く見えるのかもしれない。別名として黒鴨、泥鴨などと広辞苑にあった。
 『沖縄の野鳥』に白っぽい顔に黒い2本の線が目立つ」とあり、私の写真のものは下の線が短い。が、「くちばしは黒っぽく、先端の黄色がよく目立つ」ともあり、それは写真のものにも当てはまる。ということで、写真のものをカルガモと判断した。
 湖沼、河川、水田、内海などに生息し、沖縄県内の各地で見られ、繁殖も確認されているとのこと。鳴き声はグェッ、グェッ。県内では留鳥、または冬鳥。

 記:2014.12.19 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『検索入門 野鳥の図鑑』中村登流著、株式会社保育社発行
 『野鳥ガイド』唐沢孝一著、株式会社新星出版社発行