ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

地雷を踏む思いで

2004年10月29日 | ガジ丸通信-その他・雑感

 崖崩れは、大きな岩を含む土砂の急傾斜となった。降り続く雨で足場は悪く、止むことの無い余震はいつまた大きなものが襲ってくるか知れない。そこに救うべき命があったとしても作業は慎重に、時間をかけてやらねばならない。急ぐ余り急傾斜を刺激して、さらなる被害を生んではいけない。それは、“薄氷”ではない。被害は周りの人も巻き込む、まさに“地雷”を踏む思いの作業であったと思われる。
 もし、彼らの作業が手遅れで、その結果、命を救えなかったとしても、「何でもっと速く動かないんだ!」などと怒る人は少ないだろう。救うための最上の方法に心を尽くし、体を精一杯動かしたのだ。無念な思いはむしろ、救助員たちの心に重く残るのだと思う。
 困っている人たちを助けたい、役に立ちたい、でも、その思いを果たすためにはいばらの道を行かなければならない。我が身に傷を負う覚悟で若者は道を突き進む。そういう行動は崇高なことであり、賞賛したい。彼らの行動によって生まれるリスクは、国全体で負担して良いものだと思う。その行動が、周りの迷惑を顧みない無謀な行動とは思えなかったからだ。いばらの道は、結果的には自身の擦り傷だけでは済まない、被害の及ぶ範囲の広い“地雷の道”であった。そこは、彼らの想像を遥かに越えて危険だったのだ。
 進む道が、遠く母国にも影響を及ぼす非常に危険な地雷の道であるということは、既に数人の若者たちの実体験によって証明が成されている。それでもなお、その道を進もうとした若者のことは、熊出没の看板を見て山道を引き返したオジサンには理解できない。

 記:2004.10.29 ガジ丸

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