ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

敏感な感性

2011年02月25日 | ガジ丸通信-社会・生活

 大学の大先輩で、東京出身のAKさんから昨年、大学のネームが入ったネクタイを頂いた。頂いてからおそらく半年以上経っていると思うが、そのネクタイ、私の手元に無かった。ネクタイはAKさんから直接ではなく、共通の友人であるOKが中継した。しかしながら、「ネクタイをすることは無いなぁ、身近に結婚しそうな人はいないし、葬式やら法事やらには黒ネクタイだしなぁ。」ということで、OKの店に置きっ放しだった。
  後日、OKの店でAKさんに会った時、ネクタイを頂いたお礼と共に、上記の通り、OKのところに置きっ放しであることの言い訳をした。AKさんが帰った後、
 「おまえ、高そうなネクタイをせっかくAKさんが東京から買ってきてくれたんだ、嘘でもいいから『使います、嬉しいです』とか言っとけよ。」とOKに注意された。
         

 ノーテンキな発言でたびたび世間を騒がしているハッタリ山前総理が、「そんなこと思っていても口には出さない方が」というようなことを、またもや言ってしまい、心ある沖縄県民を憤慨させているが、方便とは元々仏教用語で、良い意味であることを私は知っている。念のため広辞苑、「衆生を教え導く巧みな手段。真理に誘い入れるために仮に設けた教え」とのこと。教え導くための嘘、「嘘をつく相手のため」になる嘘。
 ハッタリ山前総理は「基地を快く受け入れなさい」と教え導きたかったのか、それが真理だと言いたかったのか、ウチナーンチュのためであると思ったのか知らないが、しかしそれは、真理でも無ければ、ウチナーンチュのためになるものでは無い。よって、ハッタリ山前総理の発言はただの嘘であり、インチキであり、詐欺である。

  大学の最後の半年、私はNさんという女性と飲んだり、食ったりしていた。ただ、一緒にいる時間は多くても、彼女は私にとって恋人と呼べる存在では無かった。Nさんは美人である上、敏感な感性の持ち主でもあった。南の島からやってきたガサツな兄ちゃんは、自分には無い彼女の敏感な感性に惹かれた。心にカミソリを持っているような、「下手に触れるとケガするぜ!」といった雰囲気に、怖くもあったが、魅力を感じた。
 正統派のウチナーンチュらしくイイ加減で、「何でもテキトーでいいさあ」、「多少のケガは、心に負っても体に負っても大したこと無いさあ。そのうち治るさあ。」の私は、特に考えもせず、思ったこと、言いたいことが口から出る。そんな言動を、睨みつけるような目でNさんに一瞥されたことが何度かあった。また、「よく平気な顔してそんなこと言えますね、私には理解できません」と窘められたこともあった。

 特に考えもせず、思ったこと、言いたいことが口から出る私は、特に考えないので、思わないこと、言いたくないことはなかなか口から出ない。敏感な感性なるものも私は持ち合わせていないので、こういうと相手が喜ぶだろうなということにもあまり気付かない。使わないネクタイを『使います、嬉しいです』と嘘をつくのは、少なくとも贈ってくれたAKさんは嬉しいに違いない、なんてこともOKに注意されてから気付く。
 まあ、いいのだ私はそれでも。敏感な感性を商売にしているわけでは無い。しかし、国政を担う者は国民の想いに敏感でなければならないはず。特に、その言動が大きな影響を及ぼす者は敏感な感性であって欲しい。自分のことは棚に上げて、そう思う。
         

 記:2011.2.25 島乃ガジ丸

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