ガジ丸が想う沖縄

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貧農の貧産家

2013年09月27日 | ガジ丸通信-社会・生活

 実家の売買契約がやっと成立した。重い肩の荷が降りて清々しい気分、久しぶりに高い酒を飲み、独りで祝った・・・という話を今週は書く予定であったが、残念ながら購入予定者が土壇場で駄目になって、実家の売却はまだ先になりそうである。

  売却は先に延びたが、家の中の整理は進んでいる。家にあった夥しい数の物のうち、想い出の品々、家具、電化製品、書籍等、公共の施設に寄贈できるものは寄贈し、欲しいという人に欲しいものをあげた。あとは、明日(28日)遠くヤンバルからやってくる知人のTさんが食器と食器棚を持って行き、金庫とベッドなど数点を除いて残りの物はリサイクルショップを呼び、引き取ってもらえるものを引き取ってもらい、掃除屋さんを呼んで残りのものをゴミとして処分させ、家の中をきれいにするつもりである。
 じつは、家の中のものをきれいさっぱり全て無くすかどうかは、購入者との話し合いで決まるものらしい。購入者が家の中を見て「これは置いといて欲しい」と希望するものがあれば置いといても良いらしい。つまり、購入者が決まらない事には家の中のものをきれいさっぱり無くすという作業も進まないというわけである。あーぁと溜息。

  実家を売却すると決めたのはもう1年以上も前で、売却については身近な親戚たちに相談し、賛同を得ていた。同じ頃、売却の話は親しい友人たちにもしていた。
 「売れたらお前、金持ちになるなぁ、奢れよ」
 「売れたら、何か御馳走してよ」
 などといったことを、友人のFやE子が言う。しつこく言う。この1年で何度も聞いている。だけどあんた、と私は言いたいのだ。Fはたくさんの財産を所有している。私の実家の価値より数倍、あるいは十数倍持っている。現金収入もある。女房がいて子もいて家族団らんという幸せも持っている。そんな男に金持ちだなぁと言われてもだ・・・。
 E子は持ち家があり、別に宅地となる土地も所有している。夫婦共に働き、子供達も働いているので現金収入は私の数倍、あるいは十数倍ある。彼女には可愛い孫も3人いて、彼らと幸せな時間を過ごしている。そんな女に御馳走してよと言われてもだ・・・。

  そんな友人たちもいる半面、別の友人K子は「あんた、一遍に手にしたら大金かもしれないけど、収入の無いあんたにとってはたったそれだけの金額よ、病気になって入院なんてことがあったらすぐに無くなるわよ、大事に使いなさいよ」と言ってくれる。あー、なんという優しさ、彼女はいつも優しい、女神みたいな女なのである。
 K子が言う通り、家土地を売却して私が得る金額は、東京の大手出版社に勤めている友人K、現在課長職にある彼の年収と同程度の額。Kと同じような暮らし方をしていたら2~3年で消えてしまう額。貧農の私であれば、大きな病気や怪我などが無ければそれよりずっと長く持つだろうが、それでも10年かそこらであろう。
 そうなのである。K子が言うとおり大事に使わなければいけない。何しろ私は仕事としている畑からはほとんど収入の無い貧農で、しかも、実家を売ってしまえばもう他に売る財産の無い貧産家でもある。前述した友人のFやE子は生活できる収入があり、しかも、不動産を多く持っている。「奢るのはそっちだろう」と私は思うのだ。
          
          
          

 記:2013.9.27 島乃ガジ丸

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