ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

サルスベリ

2017年07月16日 | 沖縄の草木:中木

 沖縄の花といって思い浮かぶのはハイビスカス、ブーゲンビリア、デイゴなどであろうか。園芸にいくらかでも興味のある人なら他に、ランタナ、サンダンカ、プルメリア、ヒカンザクラ、ゲットウ、テッポウユリあたりまで浮かぶかもしれない。
 沖縄は年中花が咲き乱れていて、上に挙げた植物のうちハイビスカスは周年、ブーゲンビリアは8ヶ月、ランタナは10ヶ月、サンダンカは8ヶ月、プルメリアは5ヶ月の間、咲き続けている。長い期間咲き続ける植物は、他にもたくさんある。
 気候そのものに四季の区別が薄いので、季節を感じさせてくれる花は多くない。サクラが咲くと概ね冬、デイゴやテッポウユリが咲くと概ね春、ゲットウが咲くとそろそろ梅雨かといった具合。サクラが咲いたからといって体感的にも冬か?というと、そうでない場合も多いので、"冬"という字の前に"概ね"という形容詞を要する。正月に日焼けするなんてことも珍しくはないのだ。季節季節が大雑把(=テーゲー)にやってくるので、ウチナーチュの性格もテーゲーになってしまったのかもしれない。(科学的根拠は無い)

 季節を感じさせてくれる花が少ない中で、毎年この時期(7月)、楽しみにしている樹木がある。サルスベリだ。サルスベリの花は桃色系のものが多いが、薄紫系の花を咲かすものもある。私は薄紫が好きで、職場の庭にあるサルスベリがその色となっている。
 もう20年ほども前になるか、私が始めて(以前にも見てはいるのだろうが、サルスベリであると認識して)出会った時に、満開の花をつけた枝が、強い風に揺られるたびハラハラと小さな花を落とす。落とされた花は、風に乗って流されていく。ソメイヨシノの桜吹雪と似ている。似てはいるが色が違う。ソメイヨシノのように大量でもない。狂喜乱舞はしない。ハラハラと落ち、サラサラと流れ、爽やかで、奥ゆかしい。
 職場にあるサルスベリは、高さは3mほどだが、枝張りは広く、良い緑陰樹となっている。花咲くサルスベリの木の下にいると風まで爽やかに涼しく感じる。ビールの一杯でも飲みたくなる。夜、ライトアップすれば、酒の一杯でも飲みたくなるであろう。夏の花見だ。花見の終わる頃にはきっと、何十箇所と無く蚊に刺されているだろうけどね。

 
 サルスベリ(百日紅):花木 →アルバム(花色いろいろ)
 ミソハギ科の落葉中木 国内では関東以南に分布する 方言名:ファゴーギ
 伊江村、具志川市、玉城村、与那国町などの市町村指定花木となっている。
 
 花

 記:2004.7.13 島乃ガジ丸 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行

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