ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

フーチャンプルー

2011年03月20日 | 沖縄の飲食:食べ物(料理)

 僕のフーちゃん

 食堂や飲み屋で、「僕のフーちゃんです。」という声が聞こえても、それはけして、親や友人などに恋人を紹介している、そんな場面に遭遇しているというわけではない。
 数年前のある日、同僚たちと昼飯を食いに行った時のこと。ウエイトレス(と食堂でも言うのか?オバー(婆さん)だったんだけど)が料理を運んできて、その皿を年配のOさんの前に置いたとき、若いTが「それ、僕のフーちゃんです。」と言った。
  フーちゃんは女の子のことでは無く、フーチャンプルーのこと。沖縄ではポピュラーな食い物。たいていの食堂にはメニューとして置いてある。私も好きで、たまに(好きなものが多いのでそう頻繁にではない)作って、食べている。
 ゴーヤーチャンプルーをゴーチャン、ソーミンチャンプルーをソーチャン、マーミナチャンプルーをマーチャン、タマナーチャンプルーをタマチャン、豆腐チャンプルーをトウチャンなど・・・とはあまり聞かない。ゴーチャンっていったら郷ひろみのことで、タマチャンっていったらサザエさん家の猫のことで、トウチャンっていったら、その辺りの父ちゃんのことになる。が、フーチャンプルーだけは何故かフーチャンで通じる。
 
 フーチャンプルー:家庭料理
 良質蛋白質の麩をメインとした家庭料理。和語で表現すると麩炒め。
 ふ(麩)の説明から先にしておくと、麩とは小麦粉を水で溶いて、そこからグルテンという蛋白質を取り出し、それを主材料として加工した食品で、フーチャンプルーに使われるような乾燥したものは焼麩。京料理でよく見る水分を含んだものは生麩となる。
 焼麩にもまたいろいろな種類があって、お吸い物などに使われるような丸いもの、平たいもの、模様のついたものなど上品なのもあるが、フーチャンプルーに用いる焼麩は車麩(くるまぶ)と呼ばれる長さ3、40センチ、直径8センチ前後の大きな円柱形のもの。ちくわのように空洞になっている。成形方法がちくわと同じなのであろう。円柱形を輪切りにすると、その切り口が車輪の形になる、よって、車麩という名前。てっきり、沖縄の特産品とばかり思っていたが、広辞苑によると「新潟の名産」とあった。
 フーチャンプルーは、その車麩をちぎって水で戻して、豆腐、豚肉、モヤシ、ニラなどと一緒に炒めたもの。合わせる材料でいろいろな味を楽しむことができる。
 
 
 
 
 
 
 
 

 記:ガジ丸 2005.8.22 →沖縄の飲食目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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