ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

素材の味

2013年04月12日 | ガジ丸通信-社会・生活

 先週金曜日、宜野湾にある金曜日の職場(働いてはいない、インターネットを使わせて貰っているだけ)に行ってガジ丸HPのアップ作業をして、そこからそのまま家を素通りして、元いたアパートの近くにある長年愛用している散髪屋へ行った。もちろん、髪を切りにだが、そこの、アウトドア大好きの亭主や女将さんと懇意にしているので、髪を切っている間のユンタク(おしゃべり)も楽しみとしている。
  夫婦は私が去年の夏から仕事を休職してハルサー(農夫という意のウチナーグチ)していることも知っている。で、その話となる。「今、何ができているの?」、「今までどんなものを作っていたの?」、「畑仕事は大変でしょう」などと言ったこと。で、私が「無施肥でやっているので作物の出来は悪い。ニンジン以外はタマネギもダイコンもジャガイモもとても小さく、売れなかった」などと現状を語ると、
 「肥料の力で大きくしていない分、味は濃いんでしょ?私は食べてみたいさぁ。」と女将さんが嬉しいことを言ってくれた。

 なっぴばるの東南側隣の畑は、冬場はキャベツを栽培している。隣人はプロの農夫で、いつ何をどれだけやるかがもう毎年決まっているようで、除草剤を撒き、枯草を集め燃やして、トラクターを入れて耕し、堆肥を入れて、耕運機で畝立てして、苗を植付け、化学肥料を苗間に撒き、その後は週に1回くらいやってきて、水撒きなどで長くても3~4時間、短い時は見回るだけの数分しか畑にいない。それで、その人のキャベツは1月に苗を植えて、3月には大きく育ち収穫となった。たったの二ヶ月だ。
 私のキャベツは売り物になるほどの大きさ(それでも隣のよりはずっと小さい)になるまで四ヶ月かかった。四ヶ月の間にモンシロチョウの餌食になって三分の二は食うところが無く、残りも穴だらけになって結局売り物には1個もならなかった。
 そのキャベツ、2個は友人にあげたが、残りの7~8個は自家消費している。7~8個と言ってもその半分は虫食いの葉を剥いでいって拳大の大きさしかない。なおかつ、生で食べても、煮て食べても市販のキャベツより硬い。「柔らかい=美味しい」が流行りの昨今ではたぶん売りに出しても「硬い!」と苦情が出るだろう。
 そのキャベツ、でも、私は美味しいと思う。いかにもキャベツの味がする。しみじみと美味しい。私の作物は収穫まで時間がかかる上にほとんどが小さい。しかし、小さなジャガイモもタマネギも、ホウレンソウもダイコンも私には美味しいと感じられた。
          

  なっぴばるのニンジンは1袋100円が3千円分ほど売れた。後日、買った人2名の意見を聞くことができた。「硬いけれど美味しかった」とのこと。じつは、ホウレンソウをあげた友人2名から「美味しいホウレンソウだ」、ジャガイモをあげた友人2名から「美味しいジャガイモだ」との評価も得ている。解る人は解るのだ。
 自家消費の野菜たち、私は生でも食べるが、煮たり焼いたりもしている。その中でもっとも私が好きなのは蒸し野菜。蒸したニンジン、ジャガイモ、タマネギ、ダイコン、ホウレンソウに塩やマヨネーズを付けたり、ポン酢をかけたりして食う。でもじつは、それらを酒の肴にする時には塩もマヨネーズもポン酢も要らない。そのまま食う。いかにもニンジン、ジャガイモ、その他の味がする。素材そのものの味だ。しみじみと旨い。
          

 記:2013.4.12 島乃ガジ丸

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