ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

大人になったら

2005年03月11日 | ガジ丸通信-社会・生活

 2月の模合(モアイ)は11日、首里の飲み屋さんであった。Nの女房のK(彼女も高校の同級生)が久々に顔を見せて、私の隣にいた。「最近、どう?」と訊くので、
 「年度末で本業も忙しいが、プライベートでも忙しい。」と答えると
 「プライベートの何が忙しいのよ?」とさらに訊く。
 「個人のホームページを作っていて、その記事書きに忙しい。」と答える。
 「なーんだ、自己満足するために忙しいわけね。」とピシャリ言われて、「つまんない」とばかりに話は別の話題へ移った。確かに彼女の言う通り、「自己満足のために忙しく時間を過ごしているのだ」と自分でも認識しているので、何も言い返すことができない。母であり妻であるKの場合は、夫や子供たちのために多くの時間を使い、自己満足やっている暇なんてないわよ!ってことだ。そんな彼女に、言い返す言葉のあろうはずが無い。
 彼女には4人の子供がいる。4人とも生まれた頃から私は知っている。みな健やかに伸びやかに育っている。こんなこといいな、できたらいいな、あんな夢こんな夢いっぱいあった長女は、2度のアメリカ留学後、さらに我が道を突き進み、もう自分の夢をつかみつつある。そして、そんな風に子供を育て上げたKは、やはり偉い奴だと思うのだ。
 大人になったら、こんなことがしたい、あんなことがしたいと子供は思う。新幹線の運転手になりたい、パイロットになりたい、大工さんになりたい、お医者さんになりたい、ケーキ屋さんになりたい、歌手になりたい、お嫁さんになりたい、などなどと子供は思う。私は、黒柳徹子のような心の広い優しいヒューマニストでは無いので、よくは知らないがきっと、アフガニスタン、イラク、ソマリア、バングラディッシュ、エチオピアなどの子供たちも同じようにいっぱい、いっぱい夢を持っていることだろう。しかし、それが叶わぬまま、あるいは夢さえも十分に見られぬまま命を終える子供が多くいるようだ。
 それらの国々の社会情勢が、残念なことだが、子供たちが十分に夢を見る状況には無いのであろう。ところが、この豊かな日本でさえも、「付き合っている男が、『子供は邪魔』と言ったので殺した」と言う母親がいる。このごろ、そういった子殺し、あるいは我が子を虐待して、死に至らしめるというニュースをよく耳にする。夏にはクーラーをつけ部屋を涼しくし、冬にはヒーターで暖かくし、テレビを観ながらゲラゲラ笑い、さまざまな物を飲み、さまざまな物を食い、大量の残飯やゴミを排出しているというこの国の状況が、子殺しとどう結びつくのか。ブランドのバックや服や靴、指輪やネックレス、レストランの食事、有名な店、美味しいケーキ、大きなテレビ、DVDレコーダーなどなどなど、欲しいものはいっぱいあろうが、そういったものが子供より大事だというのだろうか。
 「大人になったら・・・」という子供の夢こそが、母親の一番大切なモノであってもいいじゃないか、と思う。あるいは、「この子が大人になったら・・・」と想像することは、ヨン様を追いかけるよりずっと楽しいことではないのか、と思う。物と欲に溢れて、目の前にニンジンをいっぱいぶら下げられて、大人たちは想像する力を失ったのだろうか。
「大人になったら、一所懸命働いて、お母さんを温泉旅行に連れて行ってあげたい。」と死んだ子供が夢に持っていたとしたら、殺した母親は悲しい。

記:2005.3.11 ガジ丸

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