ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

オオシマゼミ

2011年06月03日 | 沖縄の動物:昆虫-カメムシ・セミ

 鳥の声?と誰もが思う

 今年の9月8日(土曜日)、鹿児島から出張で来ていた友人のNが、週末は遊びに充てているということで、水納島観光を楽しんだ。水納島から戻ってから、彼の同僚で、一緒に出張で来ていた女性を加えて三人、本部町の喫茶店で昼食をとる。
 テラスのテーブルにつき、風に吹かれながら、景色を眺めながら過ごす。喫茶店は丘の上にあり、眼下に海洋博公園、左に瀬底島、右に伊江島、そして正面には、さっき散策したばかりの水納島が見渡せる。良い景色だ。ゆったりと時間を過ごす。
 すぐ近くからオオシマゼミの声が聞こえた。「ジジジジ、カンカンカン」と鳴く。カンカンカンは鐘を叩くような音にも聞こえる。同席の女性が「鳥の声ですか?」と訊くほど特徴のある鳴き声である。実物は見たこと無いが、声は何度も聞いている私にはすぐにそれと判る。だが、声はすれども姿は見えずで、残念ながら写真は撮れなかった。

 母の告別式で、倭国から弟夫婦、叔父(母の弟)さん、伯母(父の姉)さんがやってきた。初七日までの三日間はゆっくりできたので、その内の二日を観光に充てた。一日目は北部観光となる。美ら海水族館観賞をメインとする。その日の昼食は近くにある、友人Nたちと一緒に行った同じ喫茶店で取った。
  その日もまた、オオシマゼミの声が聞こえた。9月よりも音量が大きい。数が多いということなのであろう。カンカンカンと甲高い声が辺りに響き渡る。その日もまた、弟の女房、伯母さんが「鳥の声?」と訊く。「いやいやこれは・・・、」と私が威張ろうとしたら、店の人が「オオシマゼミというセミの声です。」と答えやがった。「余計なことをしやがって」と、威張り損ねた私はとても残念な思いをした。
 オオシマゼミの最盛期は10月下旬とのこと。その最盛期に我々はオオシマゼミの声を聞いていた。最盛期らしくその数は多かった。すぐに発見することができた。

 
 オオシマゼミ(大島蝉):半翅目の昆虫
 セミ科 奄美大島、徳之島、沖縄島、久米島に分布 方言名:不詳
 名前の由来は、参考にしている文献に記載が無く不明。琉球列島の自然科学に関わった大島さんという人がいたということも記録に無いので、おそらく、オオシマ(大島)は奄美大島のオオシマだと思われる。奄美大島で学術的発見があったのであろう。
 沖縄島にも分布するが、私の住む首里にはいない。沖縄島でも沖縄市以北で、それも平地にはいず、山地にのみ生息するとある。秋、特に10月頃にヤンバルへ行くと、このセミの声を多く聞く。那覇では聞かれない特徴ある鳴き声なので、すぐにそれと判る。
 文献に「クロイワツクツクとよく似る」とあって、その通り、素人の私には両者の違いが見た目では判別できない。ただ、鳴き声がはっきり違う。クロイワツクツクはジーワ、ジーーーワと鳴き、本種はジジジの後カンカンカンと金属音で無く。
 体長32~41ミリで、前翅の開帳90~100ミリあり、日本のツクツクボウシの仲間では最も大型とのこと。成虫の出現は8月上旬から11月下旬で、10月下旬が最盛期。沖縄市以北の広葉樹林やリュウキュウマツに生息する。

 記:ガジ丸 2007.11.3 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行

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