ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

パーマヤー、ダンパチヤー

2010年12月31日 | 沖縄04行事祭り・生活風習・言葉

 ウチナーグチ(沖縄口)にはバカ、アホのように頭の悪いことを罵っていう言葉がたくさんある。ディキランヌーは「出来ない人」で、フリムンは「狂れ者(常軌を逸する、普通でない、という意。広辞苑)」で、これを短くしてフラーとも言ったりする。他に、俗語だと思うが、ポッテカスー、ノータリン(脳足りん)、トットローなどがある。また、ヤマトゥグチ(倭口)と同じだが、パーという言葉も使う。
 ウチナーグチで猫のことをマヤーという。はっきりは覚えていないが、確か中国語もこれと似たような発音であった。琉球が中国の影響を強く受けていたことの証拠。

 さて、パーマヤーはだから、バカ猫のことを指す。漢字で書くと馬鹿猫となり、動物が三匹も出てくる何とも面倒な字面であるが、バカな馬やバカな鹿を馬鹿馬とか馬鹿鹿と漢字で書くよりはまだ解りやすい・・・っと、話が逸れた。
  パーマヤーはバカ猫のことを指すが、ここで述べるパーマヤーは別の意味。パーとマヤーで区切るのでは無く、パーマとヤーで区切る。パーマは普通にパーマのこと。ヤーは屋のこと。つまり、パーマ屋ということで美容室のことを指す。ヤマトゥグチにパーマ屋という言葉は無いようだが、沖縄ではこれが一般的である。「母ちゃんはパーマヤーに行った」などと普通に使う。パーマをしなくてもそう言う。パーマだけが美容室の仕事では無いにも関わらずパーマヤー。ウチナーンチュにとってパーマが美容室の特徴であり、散髪屋と区別するために、散髪屋には無いものを名前にしたというわけである。

 散髪屋のことをウチナーグチではダンパチヤーと言う。ダンパチは断髪のことで、ヤーは屋。断髪屋なんて言葉もまた、ヤマトゥグチには無いようである。ヤマトゥグチでは散髪屋、理髪店、または床屋などと言う。床屋は最近あまり使わないのかも知れないが、「歌舞伎役者の髪を結い、また鬘の世話をした部屋」(広辞苑)からきている。
 散髪屋が何故ダンパチヤーなのか。理髪は「頭髪を刈り整えること」(広辞苑)で、断髪は「毛髪を短く切ること」とある。面倒臭がりやのウチナーンチュは、髪を切ることはしたが、それを整えることまではしなかったということなのだろうか。不明。
     

 記:ガジ丸 2006.3.12 →沖縄の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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