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能力主義のあるべき姿

2009年11月13日 | ガジ丸通信-社会・生活

 会社は社員に仕事を与え、仕事を達成するための環境を整える。その上で、与えられた仕事をより正確に着実にこなすことのできる社員は優良な社員。時々間違えながらも何とかやり遂げる社員は普通の社員、与えられた仕事を上手くこなせず、会社に時間的、金銭的損失を与えるのはダメ社員、ということにしておく。もう一種、会社のためにやるべきことを自ら考え、それを実行し、会社に利益を与える社員は優秀な社員。

 私は、自分で言うのもなんだが、優秀ではないが、普通よりは上、優良社員に近いと思っている。概ね、与えられた仕事はより正確に着実にこなすことができる。私とほぼ同時期(約一年後)に入社したKさんは、歳も私とほぼ同じで、勤続23年(私は途中ブランクがあって22年)のベテラン。交渉ごとは苦手だが、腕は確かな職人。現場作業に限って言えば、彼も優良な社員である。若いMはまだ経験不足、時々ミスもあるようだ。しかし、一所懸命頑張っている。普通より上になりつつあるところ。
 今年の春リストラされたTは、間違いなく優良な社員であった。交渉ごともでき、職人としての腕も確かで、サービス残業も厭わず会社のために働く頑張り屋であった。
 去年リストラされたBも間違いなく優良な社員であった。職人としての腕は少々劣っていたが、交渉ごとに優れ、営業能力は抜きん出ていた。
 数年前にリストラされたTKさんも同じく優良な社員。職人としての腕の確かさはKさんに次ぎ、何よりも仕事に関わる知識が豊富であった。交渉ごとも十分こなした。

 リストラされた三人は優良な社員であったということの他に、共通点がもう一つある。それがリストラの原因になったのかもしれない。もう一つの共通点とは、社長に意見を言うこと。意見が時として「俺に楯を突いている」と社長に捉えられたようだ。私やKさんもたまに意見を言うが、私は数ヶ月、Kさんは1年近く社長より年上ということがたぶんあって、社長も許しているのだと思われる。しかし、リストラ三人組は社長より5、6歳から10歳以上も年下、「若造のくせに生意気な!」となったのかもしれない。
 意見を言うのは、会社のためにと考えた結果のことである。言うなれば、優良社員からさらにその上の優秀社員になろうという気持ちの表れだ。そういった社員の向上心を会社は妨げてはいけない。社員は能力を高めようとし、それを発揮する機会を与えられ、さらに能力を高めていく。不況の折、発揮した分に見合った給料が払えなかったとしても、高めた能力は個人の力となるし、個々の力を足したものが会社の力となる。

  会社にはさまざまな能力の人間が集まる。私が入社したての頃、肉体的に激しい労働についていけない人、仕事の内容を上手く理解できない人たちがいた。その頃の私は、そんな同僚達に「働かざるもの食うべからず」という態度で接していた。同じ給料を貰っているんだったら同じ位に働けと思っていた。今振り返れば浅墓だったと思う。
 社会にはさまざまな能力の人間が集まる。それぞれがその能力を十分に発揮できる場所を与えることが国の政策の大事な一つではないだろうか。「あいつはできる、できない」なのでは無く、「できることに力を発揮してもらう」ということ。それらの力の総合が国の力となる。能力主義のあるべき姿とはそういうことではないだろうか、と思う。
          

 記:2008.11.13 島乃ガジ丸

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