ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

モンシロチョウ/モンキチョウ

2011年10月31日 | 沖縄の動物:昆虫-鱗翅目(チョウ・ガ)

 畑の蝶、野原の蝶

 毎年、冬野菜としてキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどを植えている。この中でブロッコリーにはほとんどつかないが、キャベツとカリフラワーには虫が多くつく。もう何ヶ月も前の話だが、カリフラワーを収穫して、それを水洗いする時に小さな青虫がわんさか出てきた。毎年お馴染みの虫は、キャベツの葉を剥いたときにも出てくる。
 「やあ、今年も会えたね。」と言う他無い。彼らも一所懸命生きているわけだ。枯れるほど食わないし、私が食う分をたくさん残してくれる。ありがたいこった。

 虫の正体は前から知っている。モンシロチョウ。成虫になればカワイイ奴。カワイイけれど、農業を仕事にしている人々にとっては嫌われ者。「やい!モンシロチョウ。テメェがいるから農薬を使わなきゃならないんだ。」と思っている農夫も多かろう。多少虫のついたキャベツでも普通に売れるような社会が、”普通”だと私は思うんだが。
 似たような形をして、色違いのモンキチョウはしかし、畑の野菜を食いに来ない。虫の世界にもグルメとそうでないのがいるようなのだ。モンシロチョウは野菜を食う畑の蝶、モンキチョウは雑草を食う野原の蝶。野原の雑草よりもはるかに畑の野菜を好んでいる人間は、むしろ、モンシロチョウこそ好みを同一する同士と思わなきゃあね。

 モンシロチョウ(紋白蝶):鱗翅目の昆虫
 シロチョウ科 日本他、世界に広く分布する 方言名:ハベル(チョウの総称)
 モンシロチョウは、アゲハチョウと並んで最も良く知られたチョウで、私も子供の頃から知っているのだが、文献によると、「沖縄島への進入は1958年頃」と比較的新しい。全体が白色で、後翅に一点の黒点があることからモンシロチョウ(紋白蝶)とい名。
 幼虫が一般にアオムシ、アオナムシ、ダイコンノアオムシなどと呼ばれ、アブラナ科の作物の葉を食草としている。したがって、成虫も畑で良く見かける。家庭菜園をやっている今は、この時期、毎日、何度も見ている。成虫はいろんな花の蜜を吸うので、畑だけでなく、庭でも原っぱでもどこでもよく飛んでいる。
 前翅長30ミリ内外。成虫の出現は真夏を除くほぼ周年。成虫はいろいろな花の蜜を吸うが、幼虫の食草はキャベツなどアブラナ科の植物。
 
 成虫1  
 
 成虫2  
 
 幼虫  この日収穫したブロッコリーに付いていた。 
 
 交尾   

 モンキチョウ(紋黄蝶):鱗翅目の昆虫
 シロチョウ科 日本、ヨーロッパなど広く分布 方言名:ハベル(チョウの総称)
 橙黄色の翅の外縁は黒、後翅に円紋がありモンキチョウ(紋黄蝶)という名。
 文献には「草原性のチョウで、牧場などに多い」とあり、確かに、家の周り、職場の周りにもいるにはいるが、数は少ない。モンキチョウを見る機会はモンシロチョウに比べるとずっと少ない。アパートの畑に来ることは無くて、職場の庭の草地、センダングサが蔓延った辺りで、その花に停まっていたりする。
 前翅長27ミリ内外。成虫は春から秋に多く見える。幼虫の食草はマメ科の植物、シナガワハギ、シロツメグサなど。
 
 成虫   

 記:ガジ丸 2005.9.26  →沖縄の動物目次 →蝶蛾アルバム

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行

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