ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ウムクジソーミン

2011年03月17日 | 沖縄の飲食:食べ物(料理)

 健康食

 先の日曜日、知人の設備工事会社の社長Gさんに誘われて、午後から出掛ける。Gさんの運転で、先ず、具志頭村(グシチャンソン)にあるGさんの所有地へ。
 所有地は最近入手したもので120坪。会社のトラックや資材置き場などに利用するとのこと。大きなガジュマルの木があったようで、その切り株が残っていた。今回Gさんが私を連れてきた目的は敷地周辺の長さを計ることなど。それは2、30分で終わる。

 そこから近くの、Gさんの友人が経営しているという食堂へ行く。県内(ということは国内でも)ではここでしか食べられないというウムクジソバをご馳走して貰った。食堂の壁に、「ウムクジソーミン、60年ぶりに復活」と書かれてあった。ウムクジとは倭の国の発音で言うとイモクズ。甘藷(サツマイモ)の澱粉のこと。それを葛きりのように麺状にしたものをウムクジソーミン(イモクズソーメン)と言い、そのソーメンを使って沖縄ソバ風に料理したものをウムクジソバと言う、とのこと。
  食感は葛きりとよく似ている。麺そのものの味は特にしない。食感を楽しむ食材であるようだ。他には甘い蜜をかけて食べる料理法もあるとのこと。つまり、葛きりと同じ使い方ができるということである。ならば、鍋料理に入れても美味しかろう。試してみようと思ったが、ウムクジソーミンは量が少なくて、店でソバとして出す分しか無いとのこと。近所の農家のオバサンたちが手作りでウムクジを作っているのだが、とても手間のかかる作業で、大量生産はできないらしい。ウムクジソーミン購入は素直に諦める。

 戦前(60年前)は、ウチナーンチュのほとんどが主食にイモを食べていた。通常は蒸かして食っていたが、たまには贅沢して天ぷらにして食ってもいただろう。でも、どちらにしても食感は同じ。そこで、ある研究熱心なウチナーンチュの誰かが、イモも澱粉だ。ビーフンとかハルサメのようにできるだろう。そうすれば、いつものイモとは違う食感が味わえるに違いない。味も変るだろう。と思って、発明したのかもしれない。
 「ウムクジソーミンがいつ頃からあるのか判っているんですか?」と亭主に聞いた。
 「60年前までは食材としてあったことは証言で判るけど、起源は不明。」とのことであった。でも、まあ、澱粉を麺にする発想は古くからあったに違いない。麺は炒めることができる。ウチナーンチュの大好きなチャンプルーができる。ソーミンチャンプルーのように、ウムクジソーミンチャンプルーなるものも昔はあったとのこと。

 沖縄でもここでしか食えないウムクジソバ、もっと宣伝すれば観光客がわんさか来るであろうと提案したら、「なにしろ出せる量が限られている。たくさん来てもらっても困るんだよ。」との話だった。よって、ここでは店の名、所在地などは記しません。
 なお、『沖縄大百科事典』にもウムクジについては書かれてあるが、ウムクジソーミンについての記述は無い。すっかり忘れ去られた食材なのであった。 

 記:ガジ丸 2005.1.28 →沖縄の飲食目次

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