ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

隠れた達人

2011年12月09日 | ガジ丸通信-科学・空想

 先週、琉球琴を趣味にしている従姉Kに民謡酒場へ行かないかと誘われた。いつか民謡酒場もガジ丸HPで紹介しようと思っていたので、良い機会だと快諾した。
 民謡ライブは、ベテランの女性ウタシャ(唄者)がいて、若い女性だが上手なウタシャがいて、店のマスターはテレビCMにも出ているコメディアンで、といった民謡酒場についての話は別項に譲るとして、ここではこの日最も興味を引いたことについて。

 従姉のKはその日の朝から腰が痛く、席を立つたんびに「痛っ、痛っ、」と言いながら両手をテーブルについて、ゆっくり、何とか立ち上がって、「痛っ、痛っ、」と言いながら、のそのそと歩いてトイレに行ったりしていた。
 そんな中、隣席に客が入った。初老(60歳ちょい)の男性。その人が席についてしばらくして、またもKが両手をテーブルについて、「痛っ、痛っ、」と言いながら立ち上がり、「痛っ、痛っ、」と言いながら歩き出すと、その男性がKを見て、
 「背中の右側に異常がありますね。」と言う。
 「この人は気功の先生なんだよ」と店のマスター。さらに訊くと、その人はOさんと言い、中国少林寺で武術気功を修行したらしい。武術が専門で整体等は普段やっていないとのこと。Oさんは神奈川に住む倭人、仕事(整体とも武術とも関係のない仕事)でたびたび沖縄に出張があるとのこと。そのついでに空手の指導はやっているらしい。
 友人Sの整体を経験して気功の力を知っている私が、「診て貰え、すぐに治るぜ」と従姉に勧めると、Oさんも「いいですよ」と快く引き受けてくれた。

 従姉をソファーの上に仰向けに寝かせ、脚のふくらはぎ辺りをほんの10秒ほど触り、首の辺りをほんの数秒ほど触って、「もう楽に立てると思いますよ」と言う。半信半疑の従姉が立ってみると、手も付かずにすんなり立てた。
 「まだ完全には治っていないですが、もう大丈夫でしょう」とOさん。
 「はい、全然平気で歩けます。ありがとうございます。」と従姉。
 その後、Oさんは、従業員の一人(60歳ぐらいの女性)も診た。彼女は体のあちこちが痛いらしい、Oさんは彼女の首から肩に触れながら、
 「何か大きな悩み事がありますね、それで夜も眠れないのでしょう?」と訊く。
 女性は肯いて、「睡眠薬を飲まないと眠れないのです」と答えた。
 「その思い悩みが体の不調の原因です。あなたは全てを自分の責任と思って悩んでいますが、そうじゃありません。もっと自分を大事にした方が良いですね。」などとユタみたいなことを言う。「診た人のプライバシーまで解る場合があるので、他の人がいるところでは深く話ができないこともあるんですよ。」と我々に向かって言った。
 
 後日、以上の話を整体師Sに報告すると、「武術を極めると整体気功もできるようになるんだろうな、しかし、精神状態まで判るというのはすごいな。隠れた達人だな」などといった感想。パッと見てその人の不具合個所を見抜き、それを数秒で治し、さらには、心の状態まで言い当てる、Sの言う通り達人であることは間違いない。それをまた生業とせず、公にもしない。「隠れた」というのもその通りだと、隠れた凡人の私も思った。
          

 2011.12.9 島乃ガジ丸

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