ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ディッカ、ドゥシ、トゥメーガ

2010年12月03日 | 沖縄04行事祭り・生活風習・言葉

 ディッカは「さあ」と相手を促す掛け声のようなもの、「さあ、始めよう」とか「さあ、行こう」といった意味になる。ドゥシは「同士、友達」と言う意味。トゥメーガは「求める、探す」という意味のトゥメーユンの語尾が"ガ"に変って、「求めに、探しに」という意味になる。全体では「さあ、友達を求めに行こう。」とか「さあ、同士を集めに行こう」といったようなこと。
 言葉の意味の解説をしたが、実は、今回はそれが目的では無い。ウチナーグチにはヤマトゥグチに無い発音がありますよ、っていう話をしたい。

 手元にある沖縄語辞典には、沖縄語の発音について言語学的に詳しく述べられている。息を吐く無声の音が先に出てから発声する発音など、現代日本語には無い発声がいくつかあるが、ここでは、そういった詳しいことは省き、解りやすいものを紹介する。
 ウチナーグチの"た行"は「た、てぃ、とぅ、て、と」であり、"だ行"は「だ、でぃ、どぅ、で、ど」となる。日本標準語の"た行"にある「ち、つ」は無いのかというと、それらもちゃんとある。それらは "ちゃ行"・・・というか、正確には子音Cの同属の子音c(正しい表記に該当する文字がパソコンに無いのでcとしておく)にある。ちなみに、CUはチュと読み、cUをツと読む。
 中学に入って、授業で英語を習うようになってからテレビに出てくる英語の発音に変だと思うことがあった。「ワン、ツー、スリー」のツー。テレビに出てくる倭人たちは皆、2のことをツーと発音する。沖縄の地元のアナウンサーたちはトゥーと発音していたと思う。ウチナーグチにトゥーという発音は頻繁に出てくるので、トゥーはウチナーンチュにとって何の違和感も無い。むしろ、ツーと発音されると、舌足らずの子供がしゃべっているようで変に感じた。
 もう一つある。「エー、ビー、シー、デー」のデー。これにも違和感があった。Dはディーだろう。デーってどういうこと?だった。ディもウチナーグチには頻繁に出てくる。ついでに言うと、Aもエーでは無く、ィエーというふうにウチナーンチュは発音できる。
 ィエーもィヤーもよく使うウチナーグチ。ィエーは呼びかけの言葉、「おい」とか「ちょっと」とか。ィエータイとタイを添えると丁寧な呼びかけになる。ィヤーはラフな二人称、「お前」といった意味になる。たとえば、「ィエー、ィヤーがチラよ」は「おい、お前の顔よ」となる。ちなみに、丁寧な二人称は「ウンジュ」、その中間くらいの二人称は「ナー」となる。「ウンジュ」と「ナー」の使い方には決まりがあるが、沖縄の面白い上下関係の話になるのでいずれ別項で紹介することにし、ここでは省略。

 ウチナーグチには「ん」から始まる言葉も多くあり、「ん」で終わる言葉を言うと負けという"しりとり"のルールが効果しない。「ん」から始まる言葉、沖縄語辞典には約320語(沖縄語ではンも二種に分けられているが、ここでは詳細省略)ある。湯葉のことはンバ、馬のことはンマ、昔のことはンカシなど。「むかし、むかし、あるところに」は、「んかし、んかし、あるばすんかい」となる。
     

 記:ガジ丸 2004.11.26 →沖縄の生活目次

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« カンパチを容れず | トップ | そびえ立つ珊瑚の壁に挟まれ... »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。