ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

インドゴムノキ

2017年07月16日 | 沖縄の草木:公園街路

 インドゴムノキこそがクワ科フィカス属の代表格であろうと私は思っていた。フィカス属の和名はゴムノキ属だと覚えていて(そういうふうに書いてある本があったと思う)、ゴムノキ属であればゴムノキが代表であろうと、当然思ったのである。
 ところが、今回調べてみると、フィカス属の和名はイチジク属となっていた。イチジクは漢字で無花果と書く。詳しくは別項で述べるが、花が果実の内側に隠れているらしい。フィカス属の果実はどれもそのような形。それがフィカス属の特徴となっている。というわけで、クワ科フィカス属の代表格はイチジクであることが判明したのであった。
 さらに、インドゴムノキは、ただ単にゴムノキとも呼ばれたりする。ならば、天然ゴムが採れる樹木の代表格はこの木であろうと思っていた。これもまた、大外れ。
 これらのこと、植物に詳しい人にとっては当たり前のことなのかもしれない。自分の知識はまだまだ低レベルにあるのだなーと、つくづく思うのであった。
 
 インドゴムノキ(印度護謨樹):公園・鉢物
 クワ科の常緑高木 原産分布はインド、マレーシアなど 方言名:グムギ、グムヌキ
 ゴムノキは「ゴム質を有する植物の総称」(広辞苑)であり、クワ科の他、トウダイグサ科、キョウチクトウ科、マメ科などに属するいくつかの植物を含んでいる。本種もまたゴム質を有する植物の一つで、インドに自生するものだからインドゴムノキという名。
 本種からも昔は天然ゴムを採取したらしいが、本種からはゴムの精製率が悪く、現在ではまったく利用されていないとある。天然ゴムの原料を採るのに使われるのは主にパラゴムノキという樹木で、これが有名。他にマニホットゴムノキなどというのもある。
 高さは20mほどに達する。枝を横に広げるので街路樹には使いにくいが、公園の緑化樹としては最適。また、陽光地を好む植物であるが、耐陰性もあるので観葉植物としても利用されている。鉢物用として多くの園芸品種がある。
 他のフィカス属(イチジク属)同様に、幹枝から多くの気根を発生させ垂れ下がる。耐陰性もあり、耐潮風性も強く、乾燥にも強い丈夫な植物。
 
 葉

 ついでに、
 パラゴムノキ
 トウダイグサ科の落葉高木 ブラジル原産 高さ30m
 19世紀後半に東南アジアに導入され、マレーシア、インドネシアで大規模に栽培されて、現在ではその地で天然ゴムの95%が生産されているようである。
 マニホットゴムノキ
 トウダイグサ科の落葉高木 ブラジル原産 高さ15m
 樹液から良質のセアラゴムが採れるが、パラゴムノキに比べると品質が落ちる。

 記:島乃ガジ丸 2005.12.19 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行

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