ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

鳥ぬクェーヌクシ

2010年12月03日 | ガジ丸の日常

 職場に古株のアセロラがある。2年前、事務所を建て替えた時に移植したものだ。移植前は毎年たくさんの実をつけて、我々(職場の仲間)の口を楽しませてくれたのだが、移植後は、株が弱ったのか、剪定があまりに強すぎたのか、実付きが悪い。
 アセロラは5月頃から実をつけ始める。開花はその少し前からで、今年もたくさんの開花が見られた。花は良く咲くが、もともと着果率の低い植物なので、果実はこの2ヶ月で、まだ4個しか見ていない。"私"は、4個しか見ていない。
 アセロラは日持ちがしないらしい。収穫から3日も経つと腐敗が始まるようだ。で、生のアセロラは地元であるヤンバルはともかく、同じ県内ではあっても、那覇のスーパーではほとんど見かけない。生アセロラを本土に出荷なんてこともおそらく無い、はず。
 そんな貴重なアセロラが、しかも栄養価の高いアセロラが職場にあり、以前ほど勢いは無いが、それでも少しずつは実をつけてくれる。食ってやろうと思っているのは私だけではない。同僚の、特に若い二人、TとM、それに若くない私を含めた三人が、アセロラが熟すのを今か今かと待っており、先に食っちまおうと狙っている。
 今年見た4個のアセロラのうち、私は1個も口にしていない。たった4個なので、しょうがない。ただ、"私"は、まだ4個しか見ていないが、私より早い時間に出勤する若い二人は、ひょっとしたらもっと見ているかもしれないと思い、ある日、訊いてみた。
 「アセロラ、何個、食った?」
 「私は1個だけ、Mは食べていません」とTが答え、さらに続けて、
 「犯人は、たぶん鳥でしょう。」と言う。
 そうなのだ。鳥たちもアセロラが好きなのだ。彼らは、熟したと思ったら、その一瞬を逃さない。しかも、我々よりずっと早起きときている。鳥よりも先にアセロラを手に入れるには、鳥よりも早く起きなければならない。とてもとても、グータラなオジサンには無理な話だ。もはや、鳥たちの食べ残しを期待するしかないようだ。
     

 記:ガジ丸 2004.7.8 →ガジ丸の生活目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 失恋の唄 | トップ | 艦砲ぬケェーヌクシ »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。