ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

いつか動けなくなる日

2016年12月02日 | ガジ丸通信-社会・生活

 11月19日、久々の雨、午前中、断続的にサラサラと雨が降った。で、引っ越し準備の荷物整理をし、雨が上がった11時頃から畑仕事、雨量はお湿り程度で、程良く畑の土は濡れている。程良くというのは耕しやすい程良さ、沖縄の土は粘土質なので、土がたっぷり濡れているとベタベタし、カラカラに乾いていると石のように硬くなっていずれも耕しにくい。カラカラに乾いていた前日までに比べこの日の作業は楽であった。
 前日までに比べ作業は楽であったにも係わらず、この日、いつもより2時間も早い2時半に私は畑を切り上げた。特に用があったわけではない。畑作業中、「旦那、これ以上やるとアッシは死にますぜ」と私の腰が呟いたからだ。腰が痛い。
 腰の痛みは続いて、翌日曜日も同じく2時半まで、月曜日は久々の大雨となり、畑仕事は朝から休み、その後も雨の日が多く、今週もまた日曜月曜と雨で畑仕事を休んだ。重い荷物を多く運ばなければならない引っ越し前に良い腰休めとなった。
     
     

 熟年離婚は女性の方から申し出ることが多いらしい。それは何故か?と、友人の熟年K子に訊くと、「亭主が働いている内はいいけど、彼が定年になったら一日中家にいるから一日中面倒を見ないといけないでしょ、可愛い子供でさえ夏休みとかで一日家にいると面倒だと思うのに、古亭主の面倒を見るなんてできればやりたくないさ」とのこと。そう言う彼女は古亭主の面倒を良く見ている。口は豪快だが、根は優しい女である。
 「熟年離婚は女性の方から申し出る」はしかし、妻が家事を担当するのが当たり前であった我々世代以前の話であって、家事を分担するのが当たり前となっている世代ではもしかしたら、熟年になって離婚を言い出すのは男の方が多くなるかもしれない。
 「もう嫌だ、妻の指図で動くのはもーーー嫌だ!俺は俺の好きなように料理をし、好きなものを食い、俺の好きなように掃除がしたいのだ!」となるかもしれない。
 「今の社会では、結婚は男にとって不利」みたいなことを先週のガジ丸通信『マリッジブルーみたいな』にも書いたが、今の適齢期の男は結婚願望が薄かろうと思う。

 しかし、結婚とは何ぞやと考えた時。「結婚は男にとって不利」は「いや、違うかも、長い目で見ればどっちが有利で、どっちが不利か判らんぞ」と私は考え直した。何故人は結婚するのかを考えると、「結婚とは家庭を築くこと」というだけでなく、「人が生きていく上ではパートナーというものが必要」なのではないかと思ったのである。
 いや、じつは、「どっちが有利か不利か」を真面目に考えたのではなくて、「腰が痛くなって、動けなくなったら1人では生きていけないぞ」と弱気になっただけ。
 胸が苦しい、心筋梗塞だ、助けを呼ぼうにも電話に手を伸ばすこともできないくらい苦しい。「あー、俺はこのまま死んでいくな、今、七輪で焼いているサバの塩焼きを食ってから死にたかったな、大事に取ってあった泡盛の上等クース(古酒)を最後に一杯飲みたかったな、パソコンのハードディスクに残っているH映像を消去しておくんだったな」などなどと、私はたくさんの後悔をしながら死んでいくことになるはず、たぶん。
 しかし、傍に誰かいればそういったことを頼める。サバの塩焼きはほんの少し舌の上に乗せるだけでいい、泡盛の上等クースは末期の水にしてくれたらいい、H映像についてはどうでもいい。パートナーにはきっと、普段からホントの自分を見せているはずだ。
     

 記:2016.12.2 島乃ガジ丸

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 老いてなお上を目指す人 | トップ | 2016.12.9 肉体的疲れの証拠 »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。