ガジ丸が想う沖縄

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国民の役に立つ能力

2011年06月03日 | ガジ丸通信-政治・経済

 もしも私が野党の国会議員で、十分な能力があれば、現総理がいかに嫌な奴であったとしても、「協力しましょう、私を震災復興大臣にしてください」と申し出る。
 震災復興大臣になった私は、有能な政治家、官僚を集め、私財をなげうって民間からも人材を集め、画期的なアイデア、的確な判断、すぐ動ける機動力を備えた組織を作り、震災復興に死力を尽くす。・・・「十分な能力があれば」の話だ。
 十分な能力を発揮し、震災復興に目途をつけ、被災地に明るさが戻ると、私は国民から賞賛と尊敬と大きな支持を得る。「国を救った政治家」として、私は後世に名を残す。いや、もちろん後世だけでなく、その後すぐに、私の属する政党も支持者が増え、次の選挙では大幅に躍進し、やがて政権与党になって、さらに活躍できるだろう。

  もしも私に十分な能力があって、しかし、性格は今のままであったとしたら、
 「あなたは国民から高い人気がある。党内からも広く人望がある。あなたが総理になるべきだ。」と、党内からの支持があったとしても、
 「いや、私は現場向きの人間です。公邸でふんぞり返って、国会で言い訳ばかりしなければならないような仕事には不向きです。」と断るであろう。私は、震災復興以外には目立った活躍の無いまま、年取って、そのうち国会から消え去る。もちろん、その陰では密かに国民のために活躍している。例えば、震災で傷ついた人々のケアなどを目立たぬよう手伝っている。うん、まあ、何ともカッコイイ政治家であることよ、と思う。

 国民の多くがそう感じているように、「何で、こんな時に?」と私も思う。「あなたが辞めて他の人が総理になったら我々も協力する」と野党党首が言う。ならば、さっさと辞めて、他の誰かを総理にして、協力を仰いだらいいじゃないかと思う。その方が国のためにきっとなる。逆に、次期総理が現総理よりもっと嫌な奴だったらどうするんだ?と野党党首には訊きたい。現総理がいかに嫌な奴であったとしても、「あなたに協力するのは嫌だが、ここはぐっと堪えて、手伝いましょう」とした方が国のためになる。
 そう、どっちもどっちなのだ。総理も野党党首も、国のことより、被災地のことより、先ず自分のことなのだ。あるいは、政治家として必要な能力が「選挙に勝つ能力」と思っていて、「国民の役に立つ能力」とはさらさら思っていないのだ。
 現総理がいかにスットコドッコイであったとしても、「国民の役に立つ能力」を備えている国会議員の皆さんは、それを今すぐ発揮し、スットコドッコイを助けながらも、スットコドッコイより遥かに良い仕事をして、国民の賞賛を得て欲しいと思う。

 昨日の不信任案の採決、たまたま近くでテレビを観ている人がいたので、目に入った。現在、辛い思いをしている人々がいる。将来、健康と経済に大きな不安がある。そんな大事なことを放っておいて、「誰についていったら保身が図れるか」で動いている滑稽な人々がテレビに映っていた。不信任案が可決でも否決でもどっちでもいい、とにかく何でもいいから、こんなくだらないドラマは早く終えて、前に進んでくれと思った。
 昨日一日の政治ドラマは、日本には「国民の役に立つ能力」を十分に備え、嫌な上司の下でもその能力を発揮できるような政治家がいないことを証明するドラマだった。
          

 記:2011.6.3 島乃ガジ丸

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