ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

アカヘリカメムシ

2011年06月03日 | 沖縄の動物:昆虫-カメムシ・セミ

 地球温暖化の証拠

 沖縄に帰って来た頃だからもう25年ほども前のこと、那覇市のメインストリート、国際通りの近くを深夜歩いていた。国際通りの近くと言ってもそこは人通りも少なく、暗く静かな道、道の両サイドに古い墓が残っている。「嫌な雰囲気」を感じながら歩いていると、突然、震えるほどの冷気が体を襲った。「あっ、いる。」と思った。

 一ヶ月ほど前のこと、現場仕事に出る。現場は25年ほど前に震えるほどの冷気を感じた場所の近く。そこはしかし、25年前以来何十回となく歩いていて、冷気に襲われることは二度と無かった。もっとも、深夜歩くことは避けていた。で、その日も昼間のこと、何の恐怖も無ければ、何の予感も無い。10時休み、墓の傍まで行ってみる。
  墓の傍のフェンス(幽霊では無く、ハブが出るとのことで立ち入り禁止のフェンス)にフウセンカズラが絡まっていた。何か動いているものに気付いた。「あっ、いる。」と思って、立ち止まり、観察する。今まで見たことの無いカメムシが群れていた。
 写真を撮って後日調べると、そのカメムシはアカヘリカメムシという種。図鑑の説明文を読むと、「宮古島以南に分布」とのこと。クロマダラソテツシジミが北上しているのはこの目で何度も確認済み、ガジ丸HPを読んでくれている方から、ハラボソトンボが北上している、ラミーカミキリが北上しているという情報も聞いている。そしてアカヘリカメムシ、地球温暖化の証拠をまた一つ、私は発見したようである。

 
 アカヘリカメムシ(赤縁亀虫):半翅目の昆虫
 ヒメヘリカメムシ科 宮古島、石垣島、西表島、与那国島、他に分布 方言名:フー
 ヘリは『沖縄昆虫野外観察図鑑』のホシハラビロヘリカメムシの頁に由来があって、「翅の両側から側縁が見えるほど幅広く、和名はそれに由来する」とのこと。体の側面に突出部があって、それを側縁といい、それが目立つ。本種にも側縁がある。体の大部分が紅色をしているのでアカとついて、アカヘリカメムシという名前。
 分布は他に台湾、中国、マレー半島、インドなどとあるが、そこに沖縄島は含まれていない。『沖縄昆虫野外観察図鑑』は1996年の発行、それから13年が経って、地球温暖化も進んで、宮古島より北にある沖縄島にも生息するようになったのだろう。
 体長は3~16ミリ内外。宿主はアカギモドキ、フウセンカズラ。私はフウセンカズラに群れているのを見た。幼虫は体全体が鮮やかな紅色。成虫の出現は4~11月。
 
 親子

 記:ガジ丸 2009.10.24 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行

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