ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

オオフトモモ(レンブ)

2011年03月25日 | 飲食:果物・菓子

 意外に美味しいフトモモ

 家からバス通りまでは徒歩5分、そこから南へ200mほど行くと銀行が左にある。その向かいの民家の庭には、他所の庭ではあまり見ない樹木が植えられている。週末散歩などで月に1回はこの家の前を通る。クロツグとコミノクロツグが並んで植えられているのもこの家。オオフトモモの果実がたわわに実っていたのもこの家。
  オオフトモモの実は、特に美味しいものという記憶が無かったので、他人の庭に実っている果実をもいで、食っちまおうという気持ちはさらさら起きなかった。ところが、そのオオフトモモ、先日久しぶり(十何年ぶり)に食ったら、意外に美味かった。「ウソっ、これ、こんなんだったっけ!」と、少し驚いてしまうほどであった。今月(9月)の模合(堂々と行ける飲み会)で、脱サラ農夫のTが、自分の畑に実っているオオフトモモを数個持ってきてくれて、その1個を貰い、後日、食ったのであった。

 植物としては既に沖縄の植物『オオフトモモ』で紹介済み。その中で、「『果実はリンゴに似た味で甘くは無い』と文献にあるが、何年か前に1度口にした時の私の感覚では無味。『サラダとして食される』とも書かれてあって、なるほど、ドレッシングで味付けするなら美味しく食べられそうな気はする。」と書いたが、今回食べてみて、その件は撤回することとなった。「甘くは無い」については、そりゃあ確かにマンゴーほどの甘さは無いが、果物としては十分の甘味がある。「無味」については、いやいや、爽やかな香りと風味がありました。酸味もほど良く、ジューシーな美味しい果物でした。
      
 オオフトモモ(レンブ)
 フトモモ科の常緑高木。原産分布はマレーシア。
 果実は洋梨形をしている。甘味はやや少ないが、酸味が少しあり、爽やかな味。
 食感は梨のような感じで、梨よりもっとサクサクしている。
 →植物としてのオオフトモモ

 記:ガジ丸 2006.9.21 →沖縄の飲食目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行