ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ズアカアオバト

2011年04月07日 | 沖縄の動物:鳥

 上達しない笛吹き

  半年前くらいからだったか、家にいると、どこからかたまに笛の音が聞こえるようになった。近所に笛の練習を始めた人がいるようだ。沖縄民謡でも笛を使うが、私の知っている限りでは、それは横笛で、高く澄んだ音。聞こえている笛の音は、それより低く、トーンも少し違う。どちらかというと尺八の音に近いが、尺八より音が細く音程も高いので、尺八ではない。私の知らない笛のような音の楽器があるのだろうかと思っていた。
 その笛の音は、はっきりとは覚えていないが、だいたい半年前から今まで十数回は聞いている。そして、たぶん半年前からずっと同じ曲を練習してい る。練習曲は1回につき約10秒から15秒、これを繰り返しやっている。繰り返しやっているが、しかし、半年経ってもいっこうに上達した様子は無い。毎度、毎度おなじみの調子で吹く。

 ある日、駐車場に降りて、車のドアに手を掛けようとした時だった。大家のとこのパキラの木の辺りでバサバサバサという大きな羽音がした。見ると、鳩くらいの大きさの鳥がブロック塀の上にいて、こっちを見ていた。大きさだけでなく形も鳩ではあったが、色が鳩では無い。今まで見たことの無い色模様。「何だろうこいつ」と観察していたら、鳴き声を出した。「ポーポーポー、ペポー、プーーー、プポー、・・・以下略」
 上達しない笛吹きは、こいつだったのだ。

 
 ズアカアオバト(頭赤青鳩) 
 ハト目ハト科の留鳥 琉球列島固有亜種 方言名:不詳
 名前の由来、文献には無かったが、ハトの仲間で体全体が濃い緑色なのでアオバト、頭部の一部が赤いのでズアカとつくものと思われる。
 『沖縄の野鳥』には、生息場所が県内各地の広葉樹林とある。主にヤンバルの森の中ということだろう。確かに市街地では見かけない。キジバトは昔から良く那覇市内でも見かけるが、このハトを見たのは初めてだった。迷い鳥となってしまったのだろうか。
 全長は35センチ。その愉快な鳴き声は、『沖縄の野鳥』にはアーアーオー、ポー、ペポーとあり、「尺八に似た声」と説明されている。
 ※追記(2011.3.27)、「市街地では見かけない」と書いたが、私のアパートの近くではほぼ毎年見かける。浦添大公園では数羽が群れている。 
 
 生息場所は県内各地の広葉樹林。尺八に似た愉快な鳴き声をする。
 
 ズアカアオバトつがい
 部屋の窓から左手のパキラの木にいた。しばらく何やら相談していた。

 記:ガジ丸 2004.9.27 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行

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