ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

リョウリバナナ

2016年11月18日 | 沖縄の飲食:食べ物(材料)

 新たなる主食

 私の畑ナッピバルの東隣の畑は、私がナッピバルを始めた頃には既に主がおらず(歳老いて引退という噂を聞いた)、放ったらかしの原野みたいになっているが、元はバナナ畑であったようで、今もそのバナナが多く生えている。
 近所の大先輩農夫N爺様に「これはリョウリバナナだよ」と最初の頃に教えられていたが、私には「リョウリバナナ?って何?」であった。後日、インターネットで調べて、それがプランテンと呼ばれるものであることを知った。生食では無く、主に熱を加えて食されるバナナのことで、東南アジア、中南米ではポピュラーな食べ物のようである。
 リョウリバナナは既に、2013年10月に隣の畑の倒れたものを頂いて料理して食べている。その時は焼きバナナと蒸しバナナにした。「した」と書いたが、じつは、「そういえば、前にリョウリバナナは紹介していたなぁ」というあやふやな記憶があって、パソコンの中を探したらその記事があって、読み返して「リョウリバナナは既に・・・」を思い出した次第。記事は思い出したが、その味は思い出せない。ということで、

 今年10月にやってきた最強台風18号は、沖縄島をかすめる進路をとったため沖縄島及び私の畑に大きな被害はなかったが、隣の大きな房を着けたリョウリバナナの大きな幹がナッピバルのトイレに覆いかぶさるようにして倒れた。大きな房はナッピバルの敷地内にあるので、法律的にそうなのか、慣例としてそうなのか覚えていないが、取り敢えずその房は私のものであるということにして、収穫して、小屋前に吊るしておいた。
     
     
 料理方法はインターネットにあった。皮ごと焼いたり蒸したり茹でたりして食すとのこと。「焼いて食ってみよう」と私はその機会を待った。「すぐ焼いてみればいいじゃないか、何の機会なんだ?」と思われるかもしれないが、その機会とは、季節が体感として秋になる時期を待っていた。炉に火をくべるのは涼しくなってからだ、暑い時に薪を燃やすと暑さがさらに増す。「バッカじゃないの!」ということになる。「バッカ」なことをやるのは、私は嫌いなのだ。そして、今年は涼しくなるのが大いに遅れている。

 待てども待てども沖縄に秋がやってこない。いくら南国沖縄と言えど、10月中旬にもなれば例年だと涼しくなっているはずなのである。でも、今年は涼しくならない。
 リョウリバナナを収穫してから待つこと約3週間、10月最終日になっても沖縄は涼しくならない。その頃はまた、雨で大いに遅れていた畑仕事が忙しくて、のんびり焚火をするなんて余裕も無くなっていた。で、我慢強い私もついに諦めて、というか、吊るしたバナナが痛んで食えなくなることを恐れて、「焼くのは止めて蒸してみよう」と、痛み始めているのではないかと思われるものから6本を収穫し、家に持ち帰った。

 近所の先輩農夫Nさんは時々、自分の畑へ行く前に私のところへ寄ってユンタク(おしゃべり)していく。私が「焼くのは止めて蒸してみよう」と思ったその日の10月31日にもNさんはやって来た。ユンタクの途中、Nさんは「ちょっと小便」と席を立った。ちょっとはしかし、5分経っても戻ってこなかった。「雲子かなぁ?だけど、紙もスコップも持って行かなかったから野糞は無理だよなぁ」と思っていたら、Nさんが両手一杯に黄色く熟したバナナを抱えて戻ってきた。「隣のバナナが熟していたよ」とのこと。

 リョウリバナナも熟すれば甘くなって果物バナナとなる。Nさんが収穫してきた熟したリョウリバナナは2人で山分けし、その日、熟していないリョウリバナナ数本と共に家に持ち帰った。その時の熟したリョウリバナナは完熟バナナであった。熟したリョウリバナナのことを2013年10月の記事では「甘みは少なく酸味が少々強かった」と書いているが、完熟リョウリバナナに酸味は少なく、普通に美味しいバナナであった。
 その日持ち帰った熟していないリョウリバナナは蒸して食った。蒸したリョウリバナナのことを同じく2013年10月の記事では「イモのような味・・・味は淡白、甘みも少ない」と書いたが、それは「ジャガイモのような食感、味はほとんど無し」に訂正。
 「ジャガイモのような食感、味はほとんど無し」はそれだけそのまま食べただけでは美味しいという感覚は無い。しかし、それを主食、ご飯の代わりと思っておかずを添えればまあまあいける。パンの代わりとしてジャムを塗って食べてもいけた。
 「よっしゃ、俺の生きる糧が一つ増えたということだ。」と私はニンマリ。
     
     

 ちなみに、「そういえば、前にリョウリバナナは紹介していたなぁ」と思い出し、その記事をパソコンの中から探して読み返してみると、その時の記事はリョウリバナナを食材として紹介していた。「んっ?」と思って確認すると、植物としてのリョウリバナナは紹介していなかった。ということで、2013年10月のその記事は「植物としてのリョウリバナナ」に変更し、今回のリョウリバナナを食材として紹介することにした。

 記:2016.11.9 ガジ丸 →沖縄の飲食目次

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