ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

食べ物の気

2017年09月08日 | ガジ丸通信-科学・空想

 昨年12月に新居に越してから、同じ屋根の下の、隣に住む大家さんからしばしば食べ物を頂いていた。私はその日の晩酌の肴になるもの、翌日の朝食昼食はたいてい準備しているので、大家さんから頂くものは概ね余分なもの(小食なのでたくさんは食えない)となる。よって、その旨を告げ、「そんなに要らないですよ、たまにでいいですよ」と何度も言っているが、大家さんは「これくらい入るでしょ」と強引に押し付ける。
 先月の初め、日記を調べると8月12日だった。夕方、大家さんがコンビニの鶏唐揚げを持ってきた。ついでに日記を調べると8月に入って3度目の差し入れ、ついでに調べると7月は7度もあった。差し入れの品が野菜や缶詰類なら日持ちするのでありがたいが、その日か翌日までには消費しなきゃならないものは困る。しかも、大家さんは肉料理や揚げ物が好きみたいで、そんな時はさらに困る。で、8月12日は、「私は、揚げ物はあまり食べないんですよ、それは要らないです」と断った。大家さんはなおもしつこく勧めたが、私が固辞すると、不機嫌そうな声で「なら、いいわよ」と唐揚げを引っ込めた。
 私は、揚げ物を全く食べない訳ではないが、食べる機会はごく少ない。先ず、自分で作ることはない。天ぷら鍋は持っていて以前はよく使っていたが、ここ7、8年は使っていない。その天ぷら鍋は今、畑の倉庫の中に眠っている。揚げ物は、スーパーの割引き弁当をたまに買った時、その中に入っている唐揚げや天ぷらを食うくらいだ。

 今週日曜日(3日)、旧盆のウンケー(御迎え)で、火曜日がウークイ(御送り)だった。たぶん、沖縄の慣習、あるいは我が家の慣習では、ウンケーには仏前に提灯、グーサンウージ(グーサンは杖、ウージはサトウキビ、サトウキビを50センチほどの長さに切って御先祖の杖と見立てたもの)、スイカ、パイナップル、バナナなどの果物、クンペンなど沖縄の伝統的お菓子で飾り付け、ウンケージューシー(御迎え雑炊)を供える。
 中日にはぜんざいを供え、ウークイには御馳走を詰めた重箱を供える。重箱の中味は昔から変わらない。豚三枚肉の煮付け、結び昆布とゴボウとコンニャクの煮付け、厚揚げ、カマボコ、カステラカマボコ(玉子が入った蒲鉾)、魚、イカ、野菜の天ぷらなど。揚げ物は厚揚げと天ぷらがあるが、多くは煮物、蒸し物が占めている。ところが、
     
 旧盆前、及び正月前になると、各スーパーでは沖縄の伝統的重箱料理の他にオードブルという名の、たぶん、パーティー料理なるものもが、まるで旧盆正月には当然必要なものとして店頭に並べられる。そのオードブルが凄まじくカロリー過多。

 私の母は料理上手で、盆正月の料理もカマボコ以外は手作りしていたので、私はオードブルなるものがあることはスーパーに並んでいるので知っていたが、その中身がどういうものかをつい最近まで知らなかった。去年の大晦日、12月に越して来たばかりの私に大家さんから「正月に食べて」と差し入れがあった。それがそのオードブル。これについては既に、2017年1月6日付ガジ丸通信『肉食系穏やか人種』に詳しく書いているが、若い頃ならたいしたボリュームでは無いのだが、今は完食するのに2日かかった。
 私は私の体感を信用している。体が欲しないものは食べなくてもよいと思っている。ケーキを食べない、牛乳飲まない、フライドチキンとかハンバーガーなどのファストフードも食べない。それらの発する気が、私の体の気と相性が悪いのだと思っている。
     

 記:2017.9.8 島乃ガジ丸


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2017.9.8 劣等農夫の諦め

2017年09月08日 | ガジ丸週一日記17-18

 今年の沖縄の夏は糞暑い。おかげで寝苦しくて、ぐっすり眠れなくて、寝坊することが多い。8月の日記を読み返すと「今日も寝坊」と書かれている日が20日以上ある。畑の出勤時間、理想としては朝6時だが、8月は6時出勤が1回しかない。概ねは7時前に出勤しているが、7時を過ぎたのも3~4日はある。
 遅れたからといってその分勤務時間を伸ばすほどの根性が私には無い。暑いのだ、今年の夏は糞暑いのだ。9月になっても糞暑いのだ。出勤が遅れたのに退勤時間はそのままなので、その分作業時間が短くなる。よって、畑仕事が遅れる。9月になったら2畝は準備ができていて、ニンニクとシマラッキョウの植付けができている予定だったのに、2畝はまだ目処も立っていない。
 しかし、私には諦めが早いという長所がある。「諦めが早い」は粘り強さが無いとか根性が無いとかに言い換えることもできるが、いやいや、「人生、諦めが肝要」というのが私の若い頃からの座右の銘。さっさと頭を切り替えて次の手を打つというのが私の生き方。畑仕事が遅れても劣等農夫はすぐ諦める。明日があるのさ。
 
 行事は淡々と
 9月2日、旧盆初日の前日に飾り付けをし、3日と4日は1回ずつ、5日は2回出掛け、仏前に手を合わせ、旧盆の行事を済ませた。行事は淡々とやればちゃんと終わるので楽。


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フタホシハゴロモ

2017年09月08日 | 沖縄の動物:昆虫-カメムシ・セミ

 見た目に似ず

 沖縄の基幹作物であるウージ(サトウキビ)、農家として認められていてウージを生産すれば、それを製糖工場が必ず買ってくれるらしい。作れば必ず金になるから基幹と言っていいわけである。作れば必ず金になるウージ、私の畑にも少しある。しかし、私のウージは換金作物では無い。私が農夫として認められていないからということもあるけれど、私が売ろうと思ってウージを育てているわけでは無いという理由が大きい。
 私のウージは、砂糖も自家生産してやろうと言う魂胆で育てている。実際には砂糖ではなく液糖であるが、大地と太陽と雨が育てた自然100%のウージ液糖、人間の体に良いものがたっぷり含まれているに違いない。糖類はそれだけで良しと私は思っている。

 去年の9月、私の大事な糖類摂取源であるウージにたくさんの蛾らしき虫が着いているのを発見。手で追っ払ってやろうと思ったが、数が多過ぎてそれは断念。取り敢えず写真を撮って、後日、何者かを調べる。特徴ある見た目なのですぐに判明した。虫は蛾では無く、大きく言えばセミやカメムシの仲間で、名前をフタホシハゴロモという。
 ハゴロモ科の仲間は「美しい色彩を呈する」ものが多いらしく、本種も可愛い。ところが本種は、「接触による皮膚炎症を起こさせる」らしい。見た目に似ず危険な虫であるようだ。最初に見た時の「手で追っ払ってやろうと思ったが断念」は正解だった。
 
 フタホシハゴロモ(二星羽衣):半翅目の昆虫
 ハゴロモ科 南西諸島、台湾、ボルネオ、オーストラリア、他に分布 方言名:不詳
 名前の由来は資料が無く正確には不明だが、広辞苑で羽衣を引くと、その第一義はもちろん、あの有名な天女の羽衣「鳥の羽で作った薄く軽い衣。天人がこれを着て自由に空中を飛行するという」のことで、その第三義に「カメムシ目ハゴロモ科の昆虫の総称。・・・体に比して前翅が大きく、美しい色彩を呈するものが多い」とある。「美しい色彩を呈する」ので、あの美しい羽衣に喩えたのであろう。
 フタホシは『沖縄昆虫野外観察図鑑』に「先端に黒紋を有する」とあり、私の写真でも判るように翅の角、左右に1個ずつ、黒点がある。それが二星であろう。
 分布について、南西諸島と上記したが、『沖縄昆虫野外観察図鑑』にはもっと詳しく書かれてある。「石垣島、西表島、宮古島、沖縄島、奄美大島」とのこと。
 体長、翅端まで9~10ミリ。寄主はサトウキビなどイネ科植物。成虫の出現時期は5月から11月。私の畑では去年も一昨年も9月で、サトウキビに群れていた。
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』に「人体の首のまわりや胸部などに接触による皮膚炎症を起こさせる」ともあった。触れただけで炎症らしい。気をつけよう。
 
 群れ

 記:2016.9.11 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行
 『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方』福田春夫、他著、株式会社南方新社社発行
 『琉球列島の鳴く虫たち』大城安弘著、鳴く虫会発行


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オオマンネンラン

2017年09月08日 | 沖縄の草木:草本

 沖縄のあちこちへ行き、あるいは近場の公園や家の近所を散策して、見知らぬ植物動物の写真を撮りまくり、それが何者かを調べ、このブログで紹介してきて、現在も紹介し続けている。何者か判明している写真は、植物だけでも今、約30種はある。判明していない写真はその10倍はあるはず。終わりの無い旅を私はしている。

 今回紹介するオオマンネンラン、出会ったのはいつだ?と写真のプロパティを見ると2006年2月14日とある。11年も前だ。その日その時私は何処にいたかを日記で調べると、琉球大学のキャンパスを私は散策していて、その写真を撮っている。
 写真を撮って、後日調べて、それがオオマンネンランであろうと判ったのは写真を撮ってからおそらく数ヶ月以内だと思う。いつも参考にしている図鑑にそれはあった。しかしながら、その説明文を書くのはずっと遅れて今年になってから。つい最近のこと。
 何故遅れたかについては、自分のことなのによく解らないが、今回調べてみると、オオマンネンランについて文献によってヒガンバナ科であったりリュウゼツラン科であったりした。「あーそうか、面倒臭がり屋の俺だから、正しいのはどっちか調べるのが面倒だと思って、いつか調べようと思って放っておいたんだな」と納得。

 オオマンネンランがヒガンバナ科かリュウゼツラン科かについては、図書館行って大きな図鑑を開いて調べた・・・のでは無く、ネットで調べた。「コツコツやっていこうという初心だったのに、怠けているなぁ俺」と少し反省。暑さのせいにしておこう。
 
 オオマンネンラン(大万年蘭):公園・花壇
 リュウゼツラン科の大型多年草 ブラジル原産 方言名:不詳
 名前の由来は資料が無く不詳だが、容易に想像はつく。漢字表記の大万年蘭も私の想像だが、たぶん当っているはず。ラン(蘭)は広辞苑に「スズラン・ハラン・クンシランなど、ランの和名をもつがラン科でないものも多い」とある通り、リュウゼツランのランと同じ。マンネン(万年)はオモト(万年青)、マンネングサ(万年草)などと同じく「いつまでも変わらない」(広辞苑)の意を表す。オオ(大)は、葉の長さが150~200センチにもなることから。ということでオオマンネンラン(大万年蘭)となる。
 別名をモーリシャスヘンプと言うが、全く想像のつかない名前なので調べてみた。モーリシャス(Mauritius)は国名で、「マダガスカルの東方、インド洋上の島国」(広辞苑)で、ヘンプ(hemp)は英語で「麻」のこと。本種からは繊維が採れるとのこと。
 見た目はリュウゼツランに似ている。幹はほとんどできず、地際から葉が出ているように見える。「花序は高さ7mになると言われている」と文献にあった。アオノリュウゼツランも葉の高さが2m近くになり、花序は高さ5~6mにまで伸びる。アオノリュウゼツランの花序は見たことあるが、本種の花序にはまだお目にかかっていない。

 記:島乃ガジ丸 2017.8.27 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『沖縄やんばるフィールド図鑑』 湊和雄著 実業之日本社発行


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