ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

幸せのハードル

2017年09月01日 | ガジ丸通信-科学・空想

 先週のガジ丸通信『幸せという免疫力』で「幸せな気分でいること、それが免疫力を高める最も良い方法だと私は思う」と書いたが、それが正しいとすれば、免疫力を高める手っ取り早い方法は、幸せのハードルは低い方が良い、ということになる。
 「幸せのハードルは低い」というのは、極端に言えば「生きているだけで幸せ」ということになる。ボロでもいいから住む家があり、ボロでもいいから着る服があり、芋でいいから食うものがあり、生活していけるだけの金(私の現在の状況だと家賃やら光熱費やら含めて月10万、将来畑小屋に住むことができたら月5万で十分)があれば、地位も名誉も必要無く、マイホームが無くても、家族がいなくて一人ぼっちでも構わない、他人の物を奪うといった反社会的な行動をしないで済む限り、それで十分幸せとなる。

 「生きているだけで幸せ」を最低限の幸せとして、もっと幸せに生きるために必要なものが私にもある。大きなものから言えば「自由と平和」・・・と書きながら「いやいや、それこそ大事」と思ったので前言撤回。「生きているだけで幸せ」では無く、「生きている社会が自由と平和であれば、生きているだけで幸せ」と訂正したい。
 戦争状態の中、常に殺し合うことを意識し、実際に殺し合いをすることもある中で幸せを得るのは難しかろうと思う。そして、考える自由、行動する自由を奪われた、つまり、奴隷のように生きなければならない社会でも、幸せを得るのは難しかろうと思う。
 「生きている社会が自由と平和であれば、生きているだけで幸せ」と訂正した上で、改めて、もっと幸せに生きるために必要なものが私にもある。
 上記の通り「ボロでもいいから住む家があり、ボロでもいいから着る服があり、芋でいいから食うものがあり、生活していけるだけの少しの金はある」という条件下で、順不同で思い付くままに書き出していけば、私を好いてくれる美女、灯、ラジオが聴ける、パソコンができるほどの電力、畑仕事ができ、タバコが吸えて酒が飲めるほどの体力と健康、夏は耐えられるほどの暑さに留まり、冬は耐えられるほどの寒さに留まり、年間通じて雨が適度に降ってくれる自然環境である、などとなる。以上、「私を好いてくれる美女」を除けば、あー、何という身の程を心得た謙虚さであることよ、と自画自賛。
 「私を好いてくれる美女」は私の思い上りで論外だが、電気もじつは無くてもいい。紙と鉛筆があれば私はきっと退屈しない。畑は無くて良いし、タバコも無くて良い。しかし酒は何とかあって欲しい。体力と健康は、これは何としてもあって欲しい。
     

 金持ちにならないと幸せになれない、社会的に高い地位にあり多くの人から尊敬されないと幸せになれない、結婚しないと幸せになれない、愛すべき女房子供がいないと幸せになれない、などといった身の程以上のハードルを私は、私の人生から取っ払っている。上を目指さない私は、したがって楽である。あれが欲しいこれが欲しい、あーなりたいこーなりたいという欲望が少なければ悩みも少なく、人生は楽だと思われる。
 こんなこと若者に教えられるものではないが、ご高齢となってもなおガツガツしている方々にとっては良い意見の1つにはならないだろうか。と書きつつ、「あっ、大事なもの1つ忘れていた」と気付いた。人生に必要なもの、その大事な1つは「愛」。SEXしたいという恋愛の愛ではなく、この人の幸せを願うという純粋な愛。欲しいなぁ。
     

 記:2017.9.1 島乃ガジ丸


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2017.9.1 大仕事終わる

2017年09月01日 | ガジ丸週一日記17-18

 今週月曜日は旧暦の七夕で、沖縄の風習ではこの日、墓掃除をすることになっている。旧盆でご先祖が家にやってくる。ご先祖たちのこの世への入口は遺骨の収められている墓になっていて、旧盆の約1週間前にあたる七夕に墓掃除をし、ご先祖に失礼の無い様にとのこと。
 この糞暑い中での墓掃除は重労働だ。朝早い時間、6時とか7時とかに行けばいいのだが、我が家の隣の隣の無縁墓に小屋を建て住みついている自由人が、私が行くと煩く話しかけてくる。彼は午後になると出掛けるので、墓掃除は彼のいない午後にやることにしている。
 しかし、今年は糞暑い。月曜日は糞暑い中の墓掃除を決行する元気が出なかった。その夜、鶏肉をたっぷり食ってクンチ(根気)を養い、翌日、朝の畑仕事を終え、家に帰ってたっぷり昼寝をして、栄養ドリンクを飲んでから墓掃除へ向かった。墓に着いたのは午後3時頃、自由人は予想通り不在。30分間で、墓掃除をし、供え物を置いて線香を点てるなど一通りの儀式を終えた。
 家からの往復時間を含めても1時間半ほどしか要しない作業だが、大仕事を終えた気分となった。
 
 墓掃除作業中
 自由人は向かって左の墓を居間としていて、その墓の、そのまた左の無縁墓を寝室とし、右の、我が家の墓を台所兼物置にしている。墓の塀の上にある鍋やビン類は全て彼の物。


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オキナワフトカミキリ

2017年09月01日 | 沖縄の動物:昆虫-甲虫目

 目を閉じても思い出せない

 私の畑ナッピバルではカミキリムシの類もよく見る。ナッピバルで見るカミキリムシの多く、回数にしたらその約9割はただ1種のカミキリムシ、シークヮサーの大敵であるゴマダラカミキリだ。その他のカミキリムシにはなかなか出会わない。
 先々週紹介したスジシロカミキリ、先週紹介したムネモンアカネトラカミキリは同じ日のほぼ同じ時間に石垣島のバンナ公園で出合ったもの。今回紹介するオキナワフトカミキリ、どこで会ったかと日記を調べたら、前住んでいたアパートの駐車場であった。

 文献を調べると、オキナワフトカミキリの寄主はアカメガシワとある。引っ越してしまった今となっては確認、しようと思えば前住んでいたアパートへ行ってできないこともないが、それは面倒なので目を閉じて思い出して見る。アパートの裏手は300坪ほどの畑と、元畑だった藪が広がっていた。そこにアカメガシワがあったかどうか。
 目を閉じると、元私の部屋のベランダからの景色(畑と、元畑だった藪)が見える。目の前は畑、正面にユウガオの棚があり、その左手にはヘチマの棚がある。ユウガオの右手にはマンゴーの木があり、さらにその右手は元畑で、ススキや雑木が生えている。
 正面ユウガオの向こうに大きな木が2本並んでいたのが見える。見えるが、何の木だったかは思い出せない。昨日の昼飯に何を食ったかも思い出せない私の軟化脳、9ヶ月も前のことを仔細まで思い出せるはずが無い。木が2本あったことを思い出せただけで上出来ということにしよう。まあ、オキナワフトカミキリが駐車場にいたのだ、裏の畑に無くとも、近所の民家の庭にでもアカメガシワがあったのだろう。
 
 オキナワフトカミキリ(沖縄太天牛):甲虫目の昆虫
 カミキリムシ科 沖縄島、沖永良部島に分布 方言名:カラジクェー
 名前の由来は資料が無く正確には不明。漢字表記の沖縄太天牛は私の想像。カミキリムシについては、その漢字表記が天牛、または髪切虫と広辞苑にあり、「口の左右に鋭い大顎があって、竹木類を咬むことがある」ということから髪切だと思われる。オキナワは沖縄に生息しているから、フト(太)は『沖縄昆虫野外観察図鑑』に本種の見た目の特徴として「触角が太い」とあって、そこから来ているものと思われる。
 フトカミキリ属というのがあり、沖縄には5種がいて、本種以外の4種は石垣島と西表島に2種、与那国島に2種が生息しているとのこと。これら5種は互いによく似ていて、見た目に多少の違いがあるのみで、触角が太く長いのは同じとのこと。
 体長は18~19ミリ内外。成虫の出現は6月から8月。寄主はアカメガシワ。
 
 横から

 記:2017.8.11 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行
 『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方』福田春夫、他著、株式会社南方新社社発行
 『琉球列島の鳴く虫たち』大城安弘著、鳴く虫会発行


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オキナワウラジロガシ

2017年09月01日 | 沖縄の草木:公園街路

 先週紹介した沖縄の草木「イタジイ」と同じ日、同じ場所、2011年9月16日、石垣島バンナ公園で出合ったオキナワウラジロガシ、イタジイと同じく、西原町立図書館から借りた本『沖縄やんばるフィールド図鑑』によると、「やんばるの森でスダジイ(イタジイの別名)に次いで多い」とある。であればイタジイと同じく、数年前まではヤンバルの森をたびたび散策していた私なので、オキナワウラジロガシにもきっと出会っているはず。きっと写真も撮って、パソコンの不明植物フォルダに入れてあるはず。
 パソコンの不明植物フォルダは「雑草」、「草本」、「木本」の子フォルダに分けられており、「木本」フォルダには約440枚の写真が収められている。1本の樹木につき写真は全体、花、葉などだいたい3枚は撮っているので、不明樹木は110種はある。その中からオキナワウラジロガシを探すのは面倒、ということで止めた。
 よって、イタジイと同じく、今回紹介する写真はヤンバル産ではなく石垣島産。「何で?」と問われたら、その答えもイタジイと同じ、ヤンバルには無かったが、石垣島バンナ公園には「これがオキナワウラジロガシ」という名札があったから。
     
 広辞苑で樫を引くと「ブナ科コナラ属の常緑高木の一群の総称。・・・同属の高木で常緑でないものをナラと総称。・・・果実は「どんぐり」。材は堅く、器具材その他として重要。」とある。オキナワウラジロガシは樫の1種ウラジロガシの変種。若い頃、樹木の支柱材として加工されたものを扱ったことがある。重くて堅かったという印象。
 
 オキナワウラジロガシ(沖縄裏白樫):公園・建築材
 ブナ科の常緑高木 琉球列島に分布する固有種 方言名:カシ、カシギ
 名前の由来、カシについては広辞苑に「イカシ(厳し)の上略形か」とあった。ウラジロについては同じく広辞苑に裏白と漢字が充てられ「葉の裏は蝋状物質を分泌し白色」とあり、「葉の裏は・・・白色」ということから来ているものと思われる。オキナワは琉球列島に分布する固有種だからで間違いないであろう。
 琉球列島に分布を細かく言うと、奄美大島、徳之島、沖縄島、久米島、石垣島、西表島とのこと。山地に生育し、琉球列島のブナ林の主要構成樹木の1つ。
 材は硬く、建築材として首里城前の丸柱や守礼の門など、琉球建築に古くから利用されている。また、シイタケ栽培用原木や船舶材、薪炭材にも利用されている。
 高さは20mほどに達し、文献には「庭園樹に良い」とあったが、大名屋敷のような大きな庭ならともかく、一般の個人の庭には不向き。
 実(どんぐり)は秋~冬に熟し大型とあり、加工して食用になるとのこと。花は小さく特に目立たない。開花期は2月。方言名、宮古八重山ではカスキと呼ぶ。
 
 葉

 記:島乃ガジ丸 2017.8.3 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『沖縄やんばるフィールド図鑑』 湊和雄著 実業之日本社発行


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