各種経済指標発表の際、その指標の実態を把握するためにノイズ(雑音)となりやすい品目などを考慮しないで算出した場合の値を指す。“コア指数”という指標があるわけではなく、消費者物価指数のコア指数・・・という立場。
物価指数などでは、一時的な要因で乱高下しやすい食料(特に生鮮物)などを差し引くことで、細かい物価のブレを排除して実態を把握しようとする場合がある。或いは機械受注のようなケースでは、輸送機器など高額かつ外注による売り上げを計上した場合、輸送機器製造企業の企業収益による景気感は表現できても、内需による受注であるかどうかは判断しづらい。そこで国内景気状況を観やすくするためにこのような品目を除外することで根本的な内需状況が把握されやすければ、こうしたコア部分の数値を別途発表する場合がある、と認識している。
除外された品目は別途、それ専門の指標があったりするが、皆様にとって家計をイメージすると考えやすいのではないだろうか。
例えば、家計消費という指標を考えた時、先ず「お父さんの小遣い」を入れて考えるかどうかである。いくら暫定的に月5万円を先に差し引いて家計を考えても、忘年会シーズンや新入社員シーズンには「お父さんの小遣い」支出が多くなる。それを一律5万円で計算して、家計が成り立っているかどうかを考えるのは無理がある。
つまり、一旦はコア家計というものをつけてその推移だけをフォローすることで、もしも1年間20万円前後で収まっているのであれば、その家計はインフレ現象ではないと考えられる。しかし現実の収支は赤字幅が年々増えているとしたら・・・、まさに除外された「お父さんの小遣い」がインフレを起こしていることが明白になってしまう。そして次に発生することといえば・・・「お父さんの小遣い」というノイズの精査という、厳しい事態に発展する訳だ。お、恐ろしい!!
【外為ガイドブック か行-C】あと
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