相場の方向性が異常に一致した場合、方向に逆らう注文が市場から消えたり、ボリュームが少なくなることで売玉をこなしきれなくなり、直前の取引価格と直後の取引価格との間に連続性が無いほど取引価格が離れることがある。更にその後の相場がすぐに戻すことなく方向を持続することで、取引価格の流れに“穴”が空いてしまう状態を指す。
普段から流動性が低い取引相場ではそれこそ常に窓が開きまくっているが、ドル円相場のように普段は非常に流動性が高い市場に窓が空いた時、その意味は比較的重要な市場メッセージになる。
添付のチャートはドル円相場の週足であるが、2003年の9月と先週と今週の足に窓が見られる。(チャートをクリックして拡大できますが、同じブラウザで表示させてしまうので、記事に戻る場合はブラウザの「戻るボタン」でお戻りください。ちと不便!)
ついで話
今週のギャップは、早朝オセアニア市場から見れば、もしかするとほぼ連続したものになっている可能性があるが、2003年の場合は全く乖離して市場が始まったと記憶している。
現段階で2つのギャップを比較することはできないが、少なくともそのタイミングで大きく円高へ向かう材料が発信されたことは予想可能である。相場的には内容はどうでも良いのだが、今週のギャップが時間を置かずに埋められなければ(相場が戻しギャップの価格帯が再度取引されることを“窓(ギャップ)を埋める”という)、暫くはこのトレンドを継続する可能性が高くなる。
ただし窓を埋める行動が見られなくてもギャップ示現後、暫く揉み合うようなレンジ相場を短期的に形成した時、ギャップ後と同じような速度で窓を埋めに走る場合もある。一時的なイベントにより無理やり反対の動きを余儀なくされた時などに現れ易いとされるが、今回の場合はトレンドを継続する方だと個人的には思う。
チャート内に赤いWのような形を記入しておいたが、Aを基点と考えると山が3つあり、今回の安値はほぼAに一致することがわかる。トリプルトップというには苦しい形だが、今週これまでの安値水準を割り込むとAとトップの価格差分だけ今後下落する可能性があり、約3円と見ても111.50が見えてくる。
【外為ガイドブック ま行か行-G】あと
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