外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

GBPJPY BOEの流動性供給プランに対して市場はNOを宣告 事実売りで前日のロング投げも巻き込む

2008-04-22 14:36:52 |    -ポンド円

昨日はリスク管理が功を奏し、久しぶりにリーブオーダーでのご褒美を頂くことが出来ました。個人的には206円割れで売り増し、204円台で一旦全て手仕舞っています。

先週末の上昇は、非常にテクニカル的な要素が多かったと思われ、ドル円の上昇とポンドドルの上昇が相乗効果となって現れた結果だと分析しています。

変化日への着目が効を奏した昨日の判断となりましたが、こちらの下落要因に関しては、きちんとした裏づけがあったように思います。もちろん、流動性プランの発表前に、ポジションの整理が発生していたと仮定するなら、上昇局面でもキチンと理由があったということになりますが、昨日からの下落に関しては、流動性プランの懐疑性が明らかな原因となっているというのが総論です。

懐疑的だと市場が判断した原因ですが、現状では明確なコメントが見えて来ない中で安易なコメントは回避すべきですが、想定としてはプランの金額に問題があったかもしれません。単純に500億ポンドという金額が少ないなどという判断があったかもしれません。

また、先月米国FEDが発表した新TSLFに準じたプログラムとなろう想定は無理ではありませんが、当のFEDは、流動性を確保するために市場を介して資金を吸収し、クランチ状況にある住宅担保証券市場へ資金を供給するステップを踏まずに済む、債券と住宅担保証券の直接交換スキームはポートフォリオを大きく変えずに済む利点を認めている半面で、大規模かつ中長期に及ぶタームでのオペレーションは市場への影響力を増大させることとなり、懸念材料視していることは事実のようです。

新TSLFと同時に発表された、BOEのオペプランのタームは3ヶ月でした。もし、今回のプランでも同様なタームが採用されるとすれば、FEDが警戒している市場へのインパクトを高める可能性もあり、そのあたりの懸念が懐疑的な反応となっているのかもしれません。最近、このところのLIBORに対する信憑性に疑問を持つ記事を読んだ記憶があります。もしかするとこの辺の影響が関連している可能性もありそうな気がしています。

妄想はこのへんにして相場の方ですが、午前中の相場で203.50水準までの下げを示現しています。

近視眼的に当面の目標を達成したように見えますが、3月17日以来の上昇トレンドの下限は限りなく200円に近い水準となっています。203.50円を強気に下回ってくるようなら、もう一段下げの可能性が出てくる感じがしています。

本日のリスクとして、もう一点。

22:00に政策金利発表を控えるカナダですが、カナダ円のチャートはポンド円と酷似しており、同じような流れを汲むようであれば、100円に迫る動きが想定されます。また、予想では0.5%の利下げがコンセンサスとなっており、金利差縮小は必至となっています。



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