上昇相場で上値抵抗線と下値補助線に挟まれた領域、または下落相場で下値支持線と上値補助線の挟まれた領域をチャンネルという。
上昇相場で一度高値をつけた後、反転下落する場合があるが、少なくともこのような2点を結んだ線(図の緑線)を上値抵抗線と呼び、その延長線上も将来に渡って高値の目安として分析する手法である。上昇相場で高値をつけた後に反転後、やはり安値を付けた後に再度上昇をし始める地点がある。このような2点を結んだ線(図の赤線)を下値補助線と呼び、その延長線上も将来に渡って下値の目安として分析することができる。
下落相場にもチャンネルは存在し、この場合は下値支持線と上値補助線という組合せになる。
チャンネルが概ね平行状態にあるとき、そのトレンドは非常に強い理想的な状況だとするのが一般的だ。
こぼれ話
昔、チャネリングという言葉が流行った。過去の偉人と魂の会話をするような状況をさすが、さすがに“チャート界”では、水路、挟まれた狭い道、トンネルのような道という意味で使われていると思う。
しかし、現在のチャンネルがその延長線上で将来に向けても影響を及ぼす可能性を考えると、非常に不思議であることは間違いない。