『gacco(ガッコ)』放送部

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新年に江戸の文化を感じてみませんか

2016-01-12 | 広報部

皆様、今年もどうぞよろしくお願いします。

gacco広報部 大谷です。2016年、新年となりました。

「新年の目標を考えてくるように」

以前、会社で出された年末の宿題です。

それ以来、毎年年末年始は新年の目標をなんとなく考えることにしています。


仕事や家庭、学びや趣味。いろんな目標をあれこれ考えるのは案外楽しいものですよね。


今年の目標を決めた方も多いことかと思いますが、引き続き、gaccoの学びも目標の一つに加えてください。

 


 

さて、年末はカリフォルニアに行ってきました。
円安傾向やテロの影もあり日本人は少なかった印象があります。

 

今回、私が行きたかった場所の一つは、ロサンゼルスカウンティ美術館(LACMA)

ここでは日本の『根付』(ねつけ、江戸時代等にたばこ入れ、印籠などを持ち歩くときに用いた留め具。今で言うキーホルダー)の膨大なコレクションが見られることで有名です。

以前訪れた際は、日本では見ることのできない数百点に及ぶ根付のコレクションの山に遭遇し、ただただ圧倒されたのでした。

※「LACMA」ホームページより。
http://collections.lacma.org/node/424298

 

しかし、なんと私がLAに行った水曜日は休館日で、行程の都合もあり、残念ながら訪問出来ませんでした。

なんとも残念...!

 

さて、日本のアートって、我々の予想以上に世界から評価されています。

 

LACMAで私が見損ねた根付は、海外ではコレクションとして高く評価されています。

一方で、私がLACMAの代わりに訪れたJ・ポール・ゲティ美術館では、日本人の若手女性写真家の特別展が開催されていました。

 (The Younger Generation: Contemporary Japanese Photography

 

「日本においては、写真の世界では男性中心の社会であった」というような紹介がされていました。

日本の女性写真家は海外での評価の方が高いようです。

 


 

さて、本題に入りますが、今回ご紹介する講座は、1月19日に開講する、法政大学田中優子先生「江戸文化入門」

 

田中先生のナビゲーションにより、江戸の歴史的な背景から始まり、工芸、文学、そして当時の教育まで、横断的なテーマ設定と豊富な画像により俯瞰的に考える講座です。

 

法政大学の総力を上げ収集された、160を超える豊富な図版により講座が展開していきます。

 

先生の講義を聞いていると、頭の中に江戸の生活が立体的に再現され、人々の息遣いや町の喧騒がみずみずしく再現されてきます。

 

根付の話も出てきます。

 

第2週「たばこ入れの世界」のお話をちょっと紹介しましょう。

 

田中先生のお話は「たばこ入れ」という道具の紹介から始まり、日本人の創造性や美意識の特徴の話に及びます。

 


 

江戸時代では男女とも「たばこ入れ」というものを持つのがお洒落でした。その素材には、…ヨーロッパの羅紗つまりウールや、金唐革という牛の皮革に金銀や色で文様をつけたもの、中国の木綿、インド更紗などを使いました。…

 

このように、きせる筒、根付け、鎖あるいは紐、緒締、前金具、あけた時に前金具の裏にある裏座の金具、たばこ入れの横の段口。それらのひとつひとつが、それぞれの、きわめて層の厚い職人によって作られ、さらにそれを組み合わせたのです。

なぜここでたばこ入れについてお話ししているかというと、江戸時代の文化がいかに「組み合わせ」に粋を尽くしているか、を知っていただきたいからです。

 

『…そこに日本文化の創造性の一端があります。他から入って来た文化をそのまま使わない。まず切り刻む。他のものと組み合わせる。その編集過程に「個性」が出現する、というわけです。次に、外から入れないで、自ら作り出す、という過程があります。...


これらの現象のひとつひとつが、「日本の編集方法」なのです。技術力だけではなく、「小さくすること」の美意識と、それを「組み合わせる」能力が、日本の方法の強さです。』



さて、日本が高度成長を遂げてきた戦後経済の特性は、加工貿易(製造業が、海外から原材料を輸入し日本国内で付加価値を付け、北米や欧州に輸出する)であったと言われています。

国際化時代ならまだしも、鎖国の時代であった江戸時代に「小さくし」「組み合わせる」ことで個性を出していくという、その後の加工貿易の発展につながるような創造性を既に日本人が持っていたという分析はとても興味を惹かれます。

 

そして、我々が田中先生の撮影を終えた瞬間の感想は、「先生、もう少し話の続きを聞きたいです」でした。

 

 

 

先生のお話を聞いているとあっという間に過ぎていく4週間の講座ですが、これだけ豊富な資料を集めて講座を作るのは、大きな困難や苦労が伴いました。

そういう意味では、一人でも多くの方に見て頂きたい貴重な講座です。

 

江戸の文化を堪能し、我々の今の生活にも生かせる知恵やヒントを得る。そんな「学び」に是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

ga052: 江戸文化入門:受講登録はこちらから

https://lms.gacco.org/courses/course-v1:gacco+ga052+2016_01/about

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