ココロに目を向けてあげて

10年以上かけて辿り着いた「感情のチェック」の完成によって、「心の安定」を得てもらうためのブログです。

「こころ」に苦しみを抱えている人たちへ―5 ~恋人間で起こりがちな「愛の奪い合い」2

2013-06-19 02:58:48 | 日記
前回のつづきです。



付き合い始めたカップルが半年過ぎ、一年過ぎ、

明らかに付き合い始めた頃とは変わった関係になってから見られる

「愛の奪い合い」について述べていきますね。
 


付き合い始めた頃というのは、

前回述べたように、とても楽しい時期なので、

お互い会っているだけで嬉しいものです。



例え彼は気が短くても、レストランなどでメニューを選ぶ際に、

彼女がなかなか決められないことにも腹が立たず、

むしろ迷っている彼女の様子を見て「かわいいな」などと思ったりします。

例え2年後には、同じ状況下で苛々するような彼であっても。





では、

そもそも苛々するようなことでも、

付き合い始めの時にそうならないのはなぜでしょうか? 




それは、もちろん好きだからなんですが、

「相手への関心」と考えるべきなんですね。





なぜかというと「好き」という言葉を簡単に使ってしまうと、

好きだという感情の中にある欲求など考えなくなってしまうからなんです。





ま、というよりも前回も述べましたが、

「楽しい」「嬉しい」「好き」といった「プラスの感情」は、

そもそも「チェックしなければならない」という必要に迫られることがないので、

反って「感情のチェック」が難しいんですね。



から、特に恋人間では、

よ~く、「こころ」のなかを見つめたほうがいいと思いますよ。





で、話を戻しますが、

「相手への関心」があるから、イライラすることがないし、

付き合い始めた頃は、まだお互いに相手のことを知りません。

だから楽しいんです。
 

人間は、知りたいことを少しずつ知っていく状況を楽しいと思いますよね?

まさにその状態なんです。
 


そして、「本当に知った」かどうかは別として、

「自分なりに知り尽くした」と思い、

これ以上の刺激がもうないと感じ始めたら、

先程の例えで言えば、当然イライラすることになるでしょう
 
もし、こんな状況になってしまえば、

別れるのは時間の問題です。
 




では、こんな状況がなぜ起こるのかを見ていきましょう。
 
付き合い始め何度もデートを重ねる内に、キスをして、

そして男女の関係になり、ふたりの関係は一見深まったかのようにも見えます。

しかし、「感情のまま」に付き合っていたならば、

ふたりの間には少しずつ溝ができ始めていくものなのです。
 



なぜか?
 



「感情のまま」であるということは、

「自我」を満足させるためのあらゆる「欲求」を満たそうしている状態であり、

その「欲求」が満たされないと、

当然「感情の揺れ」が起こり、

喧嘩に発展するか、

そうでなくとも関係がまずくなるのは明らかなんです。
 




しかし、それでも「時間」が解決してくれることもあって、

「根本的な問題」は全く解決されないままの状態で、関係は継続されたりするんです。

 


「根本的な問題」とは、

なぜ喧嘩になったのか、

関係がまずくなったのか、

という「そもそもの原因」のことです。



これを発見するために「感情のチェック」があるんです。

「乱れた感情の元である欲求」です。




お互い自分の「(自我からくる)欲求」を満たそうとして、

(どちらか一方、或いは両方とも)満たされず、ぶつかったということです。

そして、「自我(から来る欲求)」を満たそうとしていたのは、

「感情のまま」付き合っていたというのが理由なんですね。
 

「感情のまま」というのは、「求める(奪う)こと」ばっかり考え、

「与える努力」をしなかったということです。
 



もしお互いが「求めるだけ」であれば、一体誰が与えるのでしょうか?
 


最初の頃は、お互いに知りたいことばかりだし新鮮なので

「求めながらも、与えていた」と思います。

しかし、最初の頃の「与える気持ち」は、

いわゆる「当然関心があるから」といった極めて自然な感情から起こっているのであって、

努力とは決して言えません。
 



つまり、「感情のまま」付き合っているカップルは、

最初は「愛を求め」もするが「愛を与え」もしているのでしばらくは続くけれども、

「与える努力」をしない限り、

「与える愛」の元でもあった「当然ある関心」がやがて薄れていき、

「求める愛」つまり「奪う愛」のみ、とまでは言わないにしても、

かなり後者の方に偏ることになってしまうものなんですね。
 



ですから、いくら時間が解決したとしても、

「根本的な問題」が解決されていなければ、

同じようなことを繰り返し、

次第に関係は悪化することになります。
 


この状況を「愛の奪い合い」と言っているのです。
 



もし、こういったカップルが感情のままに付き合い始め、

直ぐに結婚した場合、

どちらか一方でも「与える努力」をし続けない限り、

悲劇が訪れることはまず間違いありません。





必ずしも「離婚」とはならないかも知れませんが、

結婚生活自体が「悲劇」となってしまいます。




そうならないためにも「感情のチェック」をして、

「(自我からくる)欲求」を発見し、

「冷静で穏やかな自分」となることをお勧めします。
 



そうなれば、きっと「相手への関心」は更に深まり、

いつまでも幸せな関係が続くことでしょう。
 







「感情のチェック」で自らを掘り下げ、

「与え続ける努力」で「ふたりの幸せ」を築く人たちが増えることを祈ってます。









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