ココロに目を向けてあげて

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映画「君のまなざし」について

2017-06-05 20:47:02 | 日記
今、公開中の映画「君のまなざし」について色々と述べます。


みなさんはご存知でしょうか?



映画「君のまなざし」は
とてもピュアな作品です。


何がピュアなのか。



それは、
まず、総合プロデューサーであり、
脚本担当であり、
役者としても登場している
「大川宏洋氏」のことです。


そして、
映画にもそれは反映しています。


とってもピュアです。





しかし・・・





映画としての「完成度」というと、
かなり厳しい・・・
と、言いたい。



せっかく、伝えたいことが明確にあるのに・・・


あれでは・・・





もちろん、
違う形で伝えるのなら、いいんです。



でも、映画を製作して、伝えたいというなら、
・・・かなり厳しい結果となったのではないかと思います。



もちろん、
観た人の中には、
「素晴らしかった」
「泣けた」
などの感想はあるでしょう。



しかし、
それは一部の人たちだと思います。


こういった作品を求めていた人にとっては良かったでしょう。


では、単に映画好きな人たちにとっては?



かなり、厳しい意見が寄せられると思います。





では、
私の目から見た「君のまなざし」をお伝えします。





まず脚本について。



結論から申し上げます。


この映画を通して伝えたいことがあるのでしょうが、
それが上滑りしています。


どういうことかと云うと、
場面ごとに、「描きたいこと」があるはずですが、
「伝えたいこと」が優先されすぎて、
場面の描き方が雑になっています。


たとえば、冒頭の神社の場面でのセリフが気になります。

例え理由があるにせよ、ちょっと声をかけられただけで
「なんなんですか?警察を呼びますよ!」
というのは、ないんじゃないでしょうか。

彼が、それほどのしつこい行動にでていたとは到底思えないし、
たとえ現実にあったとしても、
映画としてどうしたら自然に見せられるか、
ということは映画製作としては、とても重要だと思います。

もちろん、これだけではないのですが、
いちいち述べるのも意味がないと思えるので、
脚本に関しては、これで止めます。




次に、
演技について・・・です。


最も気になったのが、
”目が泳いでる”ことです。


これは、
演技の基本中の基本で、
その場で解決できるものである筈なんです。

つまり、
仮に役者が気付かなくても、
監督はストップをかけるべきことです。


そういった意味でも、
この点は、監督の責任でもあると思います。



話を戻します。

”目が泳ぐ”状態というのは、
要するに、
今、どこに集中すべきかを把握できていない、
ということになるんです。


ここでは、
敢えて”誰”とは申し上げませんが、
それは、意識して観ていれば判ることです。



少なくとも、
黒田さん、手塚さん、そして黒沢さんには、全くあてはまりません。



演技的なことで申し上げるなら、
目が泳ぐというだけでなく、
その瞬間、瞬間に集中すべき対象を理解していないのでは?
と思えることが多々あったことです。


ですから、
演技の基本をもう少しがんばって欲しいなと感じました。


せっかく、皆さん魅力ある方達なんだから。

もったいないですよ。



そして最後に、
演出について。



映画というのは監督のものだとよく言われます。

私もそう思います。



だからこそ、
映画では「監督」と呼ばれるのでしょう。



そういった意味で言わせて頂くと、
先程の「演技」についてもそうですが、
演出が甘く感じました。



そこはそんな風に撮らないだろう。

といった感想を何度も持ちながら観たのを覚えています。



もちろん、
演出というのは「好み」がでます。


ですから、
これが好みの演出なんだ、と言われたらそれまでです。



しかし、
だからこそ私は言いたいんです。


扱っているテーマが素晴らしく、
元々素晴らしいものを持っている若い役者さんが参加しているという、
そういう現場を、
どのように料理するかで「映画の質」は違ってくるんです。



今一度、
プロフェッショナルについて考えた方がいいのかなと、
私自身への箴言の意味も込めて、
述べさせて頂きました。



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