吉田ゆりのヴァンごはんブログ

吉田ゆりのワインと料理の記録

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衝撃のカリピノ「Cobb Joy Road Vineyard」

2011-10-12 | ワイン会レポート
カリフォルニアの魅力はなんといってもボルドー品種、特に温暖で乾燥した地に適したカベルネ・ソーヴィニヨンにあると思っています。

ピノ・ノワールに関してはブルゴーニュを意識したスタイルよりもむしろ、カリフォルニア独自の個性を持つものが料理における役割や、飲む必然性があると思っています。このブログでも何度か紹介している「オーガスト・ウエスト」がその理想形で、媚びがなく、ナチュラルで大らか、そんなカリピノが好きなのです。

という持論を大事にしていた私でしたが、またもやこの人の新商品に度肝抜かれました。オーガスト・ウエストを扱う I love calwine代表の海老原さんが先日引っさげてきたのは以下。

1.Paul Lato Chardonnay le Souvenir Sierra Madre Vineyard 2009
2.Paul Lato“Suerte”Solomon Hills Vineyard Santa Maria Valley Pinot Noir 2009
3.Cobb Coastlands Vineyard Sonoma Coast Pinot Noir 2008
4.Cobb Joy Road Vineyard Sonoma Coast Pinot Noir 2007
5.August West Pinot Noir Rosella's Vineyard Santa Lucia Highlands 2009



「The Frence Laundry」推奨ワインか何だか知らないけど、飲むまで信じるもんかと、得意気な海老原さんの顔を見ながら、Cobb Joy Road Vineyardの試飲に臨みました(いつも彼の思う壺なので)。

一口飲んでビックリ。「これ…グランクリュやん…。」このクラスのブルゴーニュスタイルなら最低2万円はするものと認識していましたが、価格は驚異の12300円。これならもう、ヴォギュエのボンヌ・マールを買って20年もセラーの肥やしにすることは止めようとさえ思いました。Cobb Coastlands Vineyard も下手したら一級畑と互角に張り合えるフィネスを持っていますが、Cobb Joy Road Vineyard はそれより頭一つ飛びぬけています(価格差は500円ほど)。



澄んだルビー色、黒糖、チェリー、スミレ、スパイス、シソ、土の香り。アタックが先行するいわゆるカリピノではなく、味覚の重心は後部にあり低い。その証拠に、ポルチーニのリゾットが恐ろしく合います(Coastlands はポルチーニに負ける)。味が開くのに軽く2時間を要する潜在力で、カリフォルニアでは異例のアルコール13.8%。コース料理に5時間はかかる三ツ星で、このワインが重宝するのも納得できます。

とにかくCobbの衝撃が強すぎましたが、Paul Lato もカリピノとは思えないいぶし銀の艶があり、ヤクルトのような乳酸の旨味、アーシーな風味がまるでジュヴレを思わせます。Cobbより濃いけど旨味もあるので鹿肉とバッチリ(価格は1万円弱)。





この日、Joy Road と人気を二分したのが、Paul Lato のシャルドネ。ブルゴーニュに感じる穀物の香りとミネラル感があり、酸がもう少しあれば、これはもう殆どシャサーニュ。

海老原さんに初めて会った時に「どうしてカリフォルニアなんですか?」と質問したら、「ブルゴーニュの熟成を待っていたらジジイになってしまうから」と答えたのを思い出しました。そんなズル賢い彼の舌を私は信頼しています。



CWGで出会う、カリフォルニアワインとのマリアージュとサービスも毎回勉強になります。
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