New Horizon

~紆余曲折の日々の中で...

ORプロの今後

2010-05-16 | 報道/ニュース
現政権の支持率が、20%を切ったという報道を見ました。まだ、1年に満たないこの時期に、こういう事態に陥ったのは、多くの国民、特に民主党を支持してきた人たちの期待を大きく裏切るものだと思います。

技術的なバックグランドを持ち、オペレーション・リサーチ(OR)の専門家でもある鳩山首相の出現に、技術者としての自分も期待を持ったのですが、現状を見ると、大変残念な状況です。技術を背景とした閣僚も菅直人氏の他にも複数いるようですが、著しい成果が見られていないようです。定量的に割り切れるような課題は少なく、全て、(0、1)間での比較衡量、関係者間の調整、根回しなどが必要です。技術屋のスマートさよりは、泥臭い作業が必要な仕事だと思います。VOC(Voice of Customer)の収集・解析・立案、意思決定というプロセスと手法(可視化、守秘化など)が、明確でないように感じられてなりません。

日本の政治(自民党時代の)を「根回し、かき回し、後回し」と表現した海外の方がいましたが、現状はどうなんでしょうね?基本的には、あまり変わっていないようですね。「根回し」が、うまくできているのであれば、今のような普天間の状況にはならなかったでしょうね。「かき回し、後回し」については、その通りという印象です。

もっとも、同情すべき点も多いです。多くの難題が、自民党政権から引き継がれてきた残渣というか、お荷物のようなものですから、戦後65年あまり、日本の政界、経済界、社会の至る所に蓄積し・濃縮されたうみや癌のようなものを、鉄板の上でお好み焼きをひっくり返すように解消してしまうようにはいかないというのは、当然です。そこは、十分に理解できるのですが、全体のプロセス、ガバナンスなど、納得いかない部分も多いです。鳩山首相の言葉の軽さが批判されていますが、それもそうだし、言葉の表現も、婉曲な表現、丁寧すぎる言い回しも、鳩山さんの考えがストレートに響いてこない一因となっているような気がします。最近は、少し目つきというか、定まっていないような印象を受けるのが危惧されます。

ここまで支持率が下がってしまうと、アメリカや他の国との交渉ごとも、うまく行かないでしょう。誰かが意図したものなのかどうか、裏読みはできませんが、何か、悪循環のループに入ってしまっているようで、先行きが危ぶまれます。少し、長い目で見るべきだという気持ちもあるので、新規巻き直して、Due Diligenceを踏んで出直して欲しいというのが率直な印象です。OR的な発想や手法は有効だと思うのですがね...


久し振りのコンファレンス・コール

2010-05-15 | 英語
久し振りにコンファレンス・コールを行った。相手はオーストラリア。豪州訛りが強いかも知れないと、若干、緊張した。

外資系で仕事をしているときは、少なくとも毎月、US、アジア・パシフィック、日本という大分類では3極、国単位では、
かなり複数極で電話会議を行い、プログラムの進捗やら研修やらを行った。最初は、話をするタイミングをつかむのが難しかったが、何度か経験すると、割り込み方が分かってくる。それからは、結構楽しかった。ビデオ(TV)会議よりも、音が鮮明で聞き取り易かった。PCを使えば、プレゼン資料も見ることができるし、かなり有効な手段となった。ただ、時差の問題は動かしがたく、米東海岸に本社がある時は、夜の11時ころから2時間ということも屡々あった。自宅で、眠いまなこを開く努力をしつつ、頑張ったものだ。

日本企業に舞い戻ってからは、そういう機会がない。あっても、よく分からないが、あまり、皆なが自由に意見を言うということがない。語学の問題もあろうが、意志疎通(コミュニケーション)が、うまく行っていないような感じがする。皆なが、色々な角度から発言すれば、相手も、それなりに対応しなければならない。大事な点が抜けてしまうという懸念、恐れも少なくなる。発想のフレームが多様な方がいいわけで、そこが固定されているのでは、単眼思考しかできない。

今回、久し振りの電話会議も、1時間半ほどで終わった。他の皆なに右へ習っていても仕方がないので、色々質問をしてみて、これまでの議論の前提に、大きな問題があることが判明した。これから、どう対処していくのか、頭の痛い話である。

世界は、益々、グローバルに動いている。相互依存、共存、ボーダーレスなどなど、二国間、多国間などの関係論について正しい理解とマネジメント、オペレーションがますます重要になっている。そういう舞台で、英語はツールにしか過ぎないとは言え、されど英語であろうか?上手に使えるだけのスキルを身につけるのは当然として、話そうという気概こそ、必要条件であることを再認識した。


平城遷都1300年祭

2010-05-06 | お出かけ
GWを利用して、平城遷都1300年祭に行ってみました。

近鉄の大和西大寺駅を降りると、かなりの人でした。そこから会場までは、徒歩15分、無料バスに乗ると待ち時間も入れると30分位掛かります。年寄りと一緒でしたので、バスに乗って、会場内のバスターミナルまで直行しました。その周辺は、レストランやフードコートが並んでいます。フードコートでお寿司セットとお茶を買って、座る場所を探しました。同じような人が多く、ちょっと大変でした。何せ、天気も最高、気温も最高で、この周辺には、あまり木立もなく、相当に暑かったです。

お昼を食べて、歩いてぐるりと回りました。朱雀門から近鉄奈良線の踏切を渡って、南門広場、第一次大極殿・前庭へと。結構、広い空間というのかスペースが広がっています。第一次大極殿・前庭には、少し行列ができており、待ち時間30分という表示がありました。でも、行列の動きは速く、15分位で中に入れたように思います。

第一次大極殿は、朱雀門の北800mに堂々とそびえています。高さは、27m。直径70cmの朱色の柱44本、屋根瓦9万7000枚を使った、平城宮最大な宮殿で、当時、天皇の即位式や外国使節との面会など、国のもっとも重要な儀式のために使われていたそうです。

そこから、遣唐使船が展示されている場所まで歩きました。平城京歴史館の外に展示されていました。歴史館は人で一杯で、16:30からの入館の前売り券を13:00から販売していました。一般で¥500でした。

日によって、交流広場でイベントが行われているようでしたが、この日は、そこまでのエネルギーもなく、帰途に付きました。





米ルイジアナ沖、原油流出について

2010-05-02 | 暮らし
今月20日、米国ルイジアナ州沖で発生した石油掘削プラットフォームの爆発によって、1日当たり、5000バーレル(600KL)もの原油が大量に流出している。このままリークが止まらない場合は、1989年6月中旬に、アラスカ沖で起きたExxon Valdez の時よりも被害は大きくなると予想されている。

この規模の流出の影響は、湾岸地域の野生動物を破壊してしまい、その地域の天然資源に生活を委ねている多くの住民の生活に対して大きな損害を与える。湾岸地帯の漁業へのダメージも甚大であり、持続可能な漁業を引っ張って来た彼らの生活を脅かしている。この地域は、米国のエビの50%、カニの35%、牡蠣40%を生産するという。また、ウミガメやマッコウクジラ、野鳥などの生態系も危機にさらされている。

ハリケーン・カトリーナがこの地域に大きな被害を与えてから5年を迎える。復興に向け、多くの取り組みが行われて来た。2月には、沿岸地域の大規模復興プロジェクト建設のために、オバマ大統領が、ファンド設立法案を議会に通した。しかし、今、さらに、湾岸地域は新たな試練を受けることになった。

日本でも、1975年頃、貯蔵タンクの破損によって、水島で流出事故が起きた。従って、他人事ではないように感じる。いつどこで起きても不思議ではない。今回の規模は、それをはるかに凌ぐものであり、多くの支援が待たれる。必要な支援についての情報は、【 Coalition To Restore Coastal Louisiana】 のウェブサイトに紹介されている。

->http://www.crcl.org/