大人のための歴史学

しがない一日本史研究者です。「大人」の視点から歴史を眺め直してみませんか。
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コラム:「情報」が歴史を動かす(2):はじめに~トランプ現象から考える(下)

2017-03-04 18:41:58 | コラム
 そして大統領と誰もが直接「つながれる」というところも見逃せない。既に識者も述べているように、氏のツイッターは、「見捨てられた」「疎外された」と思っていた人々の手元にダイレクトにメッセージを届けたことになるのだと思う。(なお、断っておくが、筆者はトランプ氏や氏の政治の是非・善悪をここで論じているのではないことはご理解いただきたい。筆者にはそれだけの知識も見識もない。今は、氏を大統領に選んだアメリカの人々の選択をとりあえずは尊重し、今後を見届けたいと思うのみである。)

 オバマ前大統領もヒラリー候補もツイッターを使っているようだが、とりあえずトランプ氏の更新はとにかくマメである。リアルタイムに近い感覚で、その時その時の物事に対する氏の反応がダイレクトに伝わってくる(感じがする)。ライブ感があるのである。そして自分がその「情報空間」に参加しているような感覚を呼び起こす。それに比べるとフェイスブックはちょっと面倒に感じる人もいるだろう。設定がちょっと面倒くさいと感じたり、第一パソコンを開くのが面倒だという人もいるだろうし、閉じられた「情報空間」という印象が否めないでもない。もちろんスマホで使いやすいように今は随分改良されているが。とにかくスマホで、簡単に見られて、短くて、インパクトがあれば、人々の「情報関心」はどうしてもそちらに向かい、それに影響されるだろう。

 結局何を言いたいかというと、こういうふうに「情報」や「情報の伝わり方」が大きな社会現象を生み、いわば歴史を動かすという点だ。このコラムでは、今後「情報が歴史を動かす」という観点から、いろいろな話を書き綴っていきたい。(続く)
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