町内の若い衆

落語会の感想など、など

滝野川落語会21

2008-10-31 12:43:50 | Weblog
滝野川といっても、日本酒に興味のある人しか分からない地名かもしれないが、東京の北区。
そこで朝に落語会があるのを『東京かわら版』で知っていたが、なかなか日程が合わなかった。
やっと都合がつき、11月30日にその第21回に行ってきた。
この会は桂三木男、古今亭志ん八の2人が毎月滝野川会館の4階でやっている。

そういえば、話は少しずれるが、『東京かわら版』には頑張って頂き、是非とも年鑑の新しいものを作って頂きたい。今日の2人も前座の下の方に載っていて、改名しているでいちいち翌年以降ので調べなくてはならない。今も寄席などで販売しているが、改名した二ツ目や新しい前座が載ってませんよ~(廃業した人は何人も出ているが。)

開場時間の9時半に着くと、芸人2人が受付をしていた。
かなりの広さの和室で、旅館の大宴会場という感じ。その前の方に座布団が16個。なるほど、これがマックスなんだな、と思い、待っていると、少しずつ来て最終的に10人。500円×10=5000円なんて、ゲスな計算をしてしまったでゲス。

初めに桂三木男「つる」。うーん、たどたどしいこと、この上なく、高校生の落研。マクラもネタ繰りしてほしいし、たどたどしい人が言い淀むネタをされるとホント聞きづらいんだよね。
続いて古今亭志ん八「松山鏡」。こちらは老成した口ぶり。但し書きがくどいが聴かせる力を持っていた。
休憩挟まず桂三木男「宮戸川」。こちらはまだまし。ただ霊岸島の叔父さんが年寄り過ぎるのと、下げの「紙が破けて読めなかった」はいけません。前座じゃないんだから、工夫を見せてほしい。
たとえば「…この続きは夜の落語会で」「…まだ昼前!」
また後の志ん八の言うように若い彼がやると「生々しさ」が前面に出てしまった。

トリは古今亭志ん八「三方一両損」。啖呵がこの少しコワモテの彼のニンにあっている。
今日は約十歳年上の弟弟子の勝ちか。

ちょっと三木男に厳しかったが来月は桂三木男独演会とのこと。是非行ってみようと思ってはいる。

それにしても普通の落語会では会場を出ると、夜。さあ一杯引っ掛けるか、真っ直ぐ帰るか、と考えるものだが、まだだ昼前、真っ直ぐ会社に向かった。
(王子の狐)

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