としちゃんの暇な一日

何でもない一日を綴っていきます。

西加奈子の『さくら』

2009年01月12日 | 
読み終わりました、西加奈子の『さくら』。

両親、兄、僕、妹そして犬のさくら。

ヒーローだった兄が事故に合い、その後、自殺。そこから家族の歯車が狂って行く。
父は家出、母は激太りの上、酒に溺れ、兄を独り占めしたかった美形の妹は感情を無くし、僕は実家を離れた。そして残された犬のさくら。
さくらは、家族が新しい街に引っ越して来た時から家族になった。か弱い子犬の身体から桜の花びらが落ちたことから、さくらと名付けられ、家族の幸せの象徴だった。

ある年末に、突然、さくらに会うという理由で実家に帰った僕と時を同じくして、家出していた父も戻って来た。不器用な家族は、老いたさくらの様子がおかしくなったことをきっかけに自分の気持ちを素直に話し出す。

この話の中には、いろんな愛の形がいっぱい詰まっています。またもや、私は涙々で読み終わりました。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (藍色)
2009-06-25 12:16:47
温かい家族の物語でしたね。
http://1iki.blog19.fc2.com/blog-entry-1016.html

トラックバックさせていただきました。
Unknown (としちゃん)
2009-06-28 12:22:55
藍色さん、
TBありがとうとざいます。
私もお返しTBしますね。