としちゃんの暇な一日

何でもない一日を綴っていきます。

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心の中だけでこっそりと

2005年05月24日 | 室井チーム
室井さん、自分の仕事とみんなへのコメントで大変な状態だとお察しします。少年のような小さなお尻もでかくなりつつあるのでは?

さて、室井企画のラブレター。私には書けないって思って手をつけずにいました。でも室井さんのおかげでお友達になったみんなが次々とTBしていました。それを読んで、ふと母のことを書いてもいいかなぁって思って、書き始めたのです。そしたら、これが自分の中の色んな思いが出て来てしまって、書けなくなってしまった。そして中断。でも、また書き始めました。
あまり読み直すと、ぜんぶ書き直してしまいそうなので、ざざっ書いたまま、とりあえずTBします。走り書きになったけど、おかげで少し自分の気持ちを整理する事ができたような気がします。これも室井さんの企画のおかげです。

『心の中だけでこっそりと』(としちゃん、年齢はヒミツ。アルツハイマーを患っている母へ)

 やっぱり、病院へ連れて行こう。

 あの時、お母さんを病院へ連れて行こうって決心できたのは、お父さんの病気がきっかけやったんよ。私、あの頃、仕事が忙しくて一緒に住んでるのにほとんど顔を合わせる事がなくなってたから、久しぶりに、お父さんの顔見た時、びっくりした。まじでこれはやばいって思った。それで、病院へいつもついて行ってるお母さんにお父さんの様子を聞いたでしょ? でもお母さん、答えられなかった。それで、私、急遽、仕事を休んで、お父さんの検査に付き添ったの。そしたら、癌が見つかって、あっと言う間に入院。でも、お母さん、あの入院の時でさえ、入院に必要なものの準備も手伝うこと出来なかったでしょ。それで、私、お父さんもやばいけど、お母さんの方もかなりやばいかもって思ったの。

 ちょうど、お父さんの入院手続きをしている時に、病院内に老人性痴呆センターがあることがわかって、この病院なら、お母さんがほんとに病気なのかどうか調べてもらえるかもって思って、すぐに連れて行った。もし、お父さんが病気になってなかったら、お母さんを病院へ連れて行くの、もっと遅れてたよ。ほんと、あの時、病院へ連れて行けて良かった。お父さんの病気のおかげ。これぞまさに、不幸中の幸いってやつやわ。

 診察受けてる途中で、私、確信したわ。やっぱ、お母さん、病気やわって。だって、お母さん、先生の質問に何一つ答えられへんかったでしょ。覚えてる? 姉妹であるおばちゃん達の名前や順番、自分が卒業した学校の名前もわからへんし、それにうちの住所さえも書けへんかったでしょ。まさか、ここまでひどい状態になってるなんて思ってなかったから、横に座ってて愕然としたよ。それで、診察が終わって、私だけ先生に呼ばれて、病名を告げられた。
 
 病名は、アルツハイマー。

 診察中に確信してたけど、やっぱショックやった。一体、どうしたらいいんやろ、どうなっていくんやろって。すぐにでも、お父さんに、お母さんの病気の事を相談したかったけど、お父さんは入院中で、自分の病気のことでかなり動揺してて、相談できる状態じゃなかった。もし、お母さんが病気じゃないってわかったら、お父さんの病気の事を相談したいって思ってたのに、結局、お母さんはそんなことが理解できる状態じゃなくなってたんだよね。

 でもあの時は、お父さんも緊急を要したし、お母さんの検査も同時進行やったから、私は、仕事を辞めて、毎日、家と病院の往復、そして病院内でも行ったり来たり。家のことから二人の病院のことまで、ぜんぶ私一人にかかってきて、あれこれ考える暇もなく、気の張った日が続いた。

 お父さんの手術が急に行われることが決まった時、万が一ってことも考えて、おばちゃんに電話したの。それでおばちゃんの声を聞いた途端、なんだか今まで自分の中で張りつめていたものが急に緩んじゃって、初めて涙が出た。私が泣いたの、お母さん、知らへんでしょ。その時、人間って泣く事って必要なんやって思ったわ。だって泣いたら、ちょっとだけ気持ちが楽になったもん。それからは時々お風呂の中で泣いてたなぁ。もちろん、今は泣いてないけどね。

 翌日の手術の時、おばちゃん達が飛んで来てくれて、一緒にそばにいてくれた。お母さんがぜんぜん頼りにならなへんかったから、ほんと心強かった。でも、こういう時に、つくづく自分が一人なんやってわかったわ。一人っ子で兄弟姉妹もおらへんし、結婚もしてへんから旦那もおらへんし、親戚もみんな遠くにいるから、いざというときは、私一人だけやねんなぁって。それを考えると心細くて悲しかった。

 あれからもう2年が経つんやね。私は、また別の仕事を見つけて働き始めて、家の事をやりくりしながら慌ただしい毎日。お父さんはほとんど寝たきりやし、お母さんは、少しずつ少しずつ出来ない事が増えてるよね。時々、お母さんは、もう私の親じゃなくなってるなって思うことがあるわ。たぶん、子供に戻ってしまってるんやろうね。私の時計の針は、忙しくグルグル回ってるけど、お母さんの時計の針は、ゆっくりゆっくりと逆回りしてるみたい。なんか不思議やなぁ。

 あまりにも突然の不幸に、二人の事を恨めしく思ったこともあったけど、今から思うと、仕事を辞めて病院へ通ってた数ヶ月間、私が大人になってからの中で、二人と一番長く一緒にいれたし、一番長く話ができたような気がする。と言っても意思の疎通は無理やったから、理解出来ないお母さんに一方的に話してるだけなんやけどね。あの期間って、私ら親子の貴重な時間やったんちゃうかなぁって思うことがあるわ。そんな時を過ごしたから、私も少し大人になれたんかも。こんなこと言うても、お母さん、ようわからへんやろなぁ。

 たぶん、これから先ももっともっと色んなことがあると思うし、お母さんが、いつか、私のことがわからなくなる日が来るかもしれない。でも、私がお母さんを最期まで見届けるから、安心しててな、大丈夫やから。
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17 コメント

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いい事書いてるね (SAK)
2005-05-24 22:28:30
でも今どき年齢は秘密って、時代錯誤です

自分の年齢を自信もって言えない様じゃだめよ 隠すことに何期待してんの?

せっかくいい物書いてるんだから

自分の全部に責任持て!

オバちゃんだって事にも!
ダメダメ (としちゃん)
2005-05-24 23:16:46
あかんって、年齢言って、みんなが引いたら困るからね。

それにたいがい私の周りの年下の男連中は、私の年をネタにするんだもん。それはそれで、ちょっとおいしいんだけどさ。



SAK君も、絶対ネタにしそうやからね。

こんどSAK君が、大阪に来て、私と直接会ったら、そん時には教えるよ。でもみんなには、秘密!
書けたね・・・ (冬薔薇)
2005-05-24 23:57:46
HPを見せていただいたから

としちゃんの状況・・・すぐに飲み込めたよ。



私も貴女と同じような状況だったけど

結局は1年で父が他界したし

母とは 意思疎通できているし

恵まれた環境なんだよね。



うちは兄弟3人だけど 多ければ手がある・・・

そんな楽観的な状況ではないよ。

やっぱり それぞれの考え方があるから

意見が分かれたときの収拾が大変。

自分ひとりのほうがいいなーなんて

思ったこともあるよ。



私もあれを書くまで 随分中断しました。

思いが入りすてしまうし

当時のことを思い出して止まってしまうの・・・



年齢不詳・・・いいよね。

別に秘密にしなくてもいいんだけど

年齢不詳で仕事をしているものもあるからね。
書き出すと・・・ (としちゃん)
2005-05-25 00:38:20
なんか書き出すと切りがなくなってくるし・・・

あまりにも色んな思いが複雑に心の中にあるから、短く簡潔にしにくいし・・・

難しいな。



年齢なんて、関係ないさ! ねっ!
年齢はね… (すだち)
2005-05-25 02:31:24
不詳の方がいいのさ。

想像が広がるでしょ?

はっきり言わないという事は、

若くはないだろうと、容易に考えられるよね

でも、若くないって言っても、

20代後半なんか、30代なんか、40代なんか、

ええい!50代なんか、分からんもんな。

文章読みながら、色々想像できて楽しいやん?

私だけかぁ?そう思ってんのは…
・・・・。 (コングBA)
2005-05-25 16:32:39
おつかれさま、って言うしかないな・・・・。

抱えるものが大きすぎる。

一人っ子っはそういったことに遭遇すると一人の手に全部かかってくるんだね。

今日はとしちゃんのブログに行かなきゃ!って何だかものすごく気になっていたのは、この記事だったのかなぁ。

つらかったでしょうね・・・。

なんか、私もつらい・・・。

だいたいは見当つくからね。 (としちゃん)
2005-05-26 09:24:44
すだち姉さん、

そうそう、年齢はね、いちいち公表しなくていいのよね!

どうせ、話の内容とかで、だいたいの年齢は見当つくはずやし。

言葉の端々に、にじみ出てるやろ~、なっ!
ぜんぜん大丈夫なんよ! (としちゃん)
2005-05-26 09:33:04
コングさん、

子供は私一人しかいないから、さすがに逃げる事もできひんよね。

でも兄弟姉妹がいて、あてにならへんのもストレスになるから、一人が良いのか悪いのかは、なんとも言えないな。でも無理にでも、今日だけはお願いって、お願いできる人がいないのは、きついかな。

一時期は泣いてたときもあったけど、今はぜんぜん泣かなくなったよ。私も随分と強くなりました!

それに、これからもっと大変になっていくだろうから、今から弱ってたら先が大変やしね。
険しい山だったね (裕子)
2005-05-26 12:56:57
不幸ってどうして、オテンコ盛り

にやってくるんだろうね?

私も、オテンコ盛りだったことあるけど。。。

でも、としちゃんの強さにあらためて、敬服

です。

それから・・・

私も年齢は、ご想像にお任せコースが好き

確かに・・・ (としちゃん)
2005-05-26 15:58:16
連鎖するかも・・・

その割に、ラッキーはなかなか連鎖してくれへんなぁ。ぶー



裕子さんも年齢は言わない派に一票やね。

そうや、私らの年齢は、何かの話題の最後のオチとして使うくらいやな!
いやいや (としちゃん)
2005-05-26 15:59:56
いやいや、裕子さんを私と同じひとくくりにしたらあかんな。

いやぁ、わりぃ、わりぃ!
いやいや・・・ (裕子)
2005-05-27 22:39:44
相手に想像させて、もしかしたら

眼鏡があってなくて、超ラッキーって

こともある・・・

ここは、辛抱だ・・・

言わぬが花・・・・
なんかさぁ・・・ (としちゃん)
2005-05-27 23:23:44
この記事、ラブレターなんですけどぉ!

ここに書かれてるコメント、私の年がかなりの割合を占めてるような気がするんですがぁ? おいおい

誰や、この原因を作った男は!←九州方面に向かって叫んでみたりして
(ノ゜∀゜)ノ⌒・*:.。. .。.:*・゜゜・*☆才Ξ⊃゛├ (390X)
2006-04-10 20:46:52
おめでとう+。:.゜*(´>∀<)人(´・ω・)ノ[オ][メ][デ][ト]ヽ(・ε・*)人(-д-`)*゜.:。+



ラブレターに載ったねヽ(・ω・´)ノワーイ♪ヽ(´・ω・`)ノワーイ♪ヽ( `・ω・)ノ
ごめんなさい (390X)
2006-04-10 20:49:09
顔文字使ったら、文字化けしたみたい(汗)



室井佑月さんとこの企画ラブレターに掲載が決定されたのを見て、飛んできました(⌒‐⌒)



おめでとう!!!ヽ(●´ω`●)ノ
・・・ (390X)
2006-04-10 22:26:29
改めて読んでみました。

上の投稿は室井佑月さんの記事を見ただけで書いたものです・・・



両親が細い肩に乗っているとしちゃんは、独り気ままに生きている私なんかに想像もつかないくらいつらかったと思います・・・



思わず涙しました・・・



細い肩・・・ (としちゃん)
2006-04-17 23:59:56
390Xさん、

う~ん、採用されてしまったようですね。

なんだかなぁ・・・

採用されなくても、母の事を少し冷静に考えられて良かったななんて思ってたんです。普段はなかなか冷静になれへんからさ。

しかし、私・・・細い方じゃなく、がっちり太い逞しい肩なんよね。ここが可愛げがないとこや!

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