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怪獣映画誕生50周年記念映画「惑星大怪獣ネガドン」

2017-04-05 22:56:38 | 映画・テレビ
ずいぶん、御無沙汰してしまいました。

ちょっと前になりますが、ブックオフでDVDを眺めていたら、「惑星大怪獣ネガドン」という映画を見つけました。


以前、私はありったけの怪獣映画のDVDをレンタル屋さんで借りて、ブログに書いたことがあるのですが、その時、この作品は置いてありませんでした。
そこで、どんな怪獣映画だろうと思い、手に取ってみたら、怪獣映画誕生50周年記念映画と書いてあったのです。
だけど、私はその映画は、タイトルすら、まったく聞いたことがありませんでした。
その宣伝文句に引かれて、ジャケットの文章を読んでみたら、昭和のレトロな雰囲気をふんだんに取り入れて制作されたと書いてあり、にわかに興味が湧いてきたのです。
それに、怪獣映画誕生50周年記念映画のわりには、お値段が千円以下とかなりリーズナブルだったので、ブログネタに買うことに決めたのでした。おそらく、安かった理由は、25分という短い作品だったせいかも知れません。

まず、粟津順監督は、なぜ怪獣映画誕生50周年記念映画を作ろうとしたのか?
粟津監督によると、昔は怪獣が登場する映画やテレビ番組が沢山作られ、当時の男の子たちは怪獣という共通のキーワードで心を通わすことが出来たが、今はそういうものがない。それに対する危機感みたいなものが怪獣映画を作る動機の一つになったと、特典映像のインタビューで仰っております。
そう言われれば、今はあらゆるもので価値観が多様化し、連帯感が稀薄になったような気がしないでもないですよね?





それでは、「惑星大怪獣ネガドン」のストーリーを、簡単にご説明いたします。(Wikipediaより抜粋)


昭和百年、近未来ではあるがどこか古きよき昭和の面影が残るもう一つの日本。世界人口は100億人を超え、IMDO(国際火星開発機構)による国際規模での宇宙開発事業「火星テラフォーミング計画」が行われていた。ある日、火星から帰還途中の宇宙輸送船「いざなみ」が東京に墜落し、積載されていた宇宙怪獣ネガドンが出現、東京の上空を我が物顔で浮遊する。都民が疎開した無人の東京でTVでネガドンにより街が破壊される様を見、10年前の事故で愛娘・恵美を失い世を捨てた伝説のロボット工学の権威・者楢崎龍一は「ロボットが人類のために活躍する未来を創る」という娘との約束を守るため、未完成の人間型汎用歩行重機「MI-6二号試作機」に乗り込んでネガドンと対峙する。防衛軍の吉澤政次はネガドンの前に立ち塞がった巨大
ロボットが「」だと気づき、操縦席にいる恩師に連絡を取って必死に制止するが、既に覚悟を決めた楢崎は家族を連れて避難するように吉澤に告げて通信を切った。かくて巨大ロボットと宇宙怪獣との死闘の火蓋が切られたのだった。



まず最初に驚いたのは全編フルCGで作られていたことです。
怪獣だけCGなのは、結構ありますが、建物や戦車や戦闘機は言うに及ばず、人間まですべてCGなんです。
しかも、粟津順という人がたった一人でCGを手掛けているのです。
制作期間、2年4ヶ月。(監督・脚本も粟津順)
そのCGがホンモノっぽくて、迫力がすごいです。
それに、ところどころに映し出される昭和っぽい雰囲気がとてもいいです。
扇風機や、電灯や、振り子時計とか。
そして、東京という大都会を舞台にしていながら、登場人物がたった四人しか出てこないところが、とってもシュールに思えてなりませんでした。
しかも、そのうちの楢崎博士の一人娘の恵美は回想シーンに登場するだけで、もう一人はニュースを伝えるアナウンサーがテレビの中から喋る姿が映っているだけなのです。
また、多くの怪獣映画は、人々が怪獣から逃げる時、あわてふためきつつ走ったり、風呂敷包みを背負ってたり、家財道具をのせた大八車を押したりするシーンがあるものですよね?
でも、この映画はそんな場面は一切描かれていないのです。
無人と化した東京はまるで廃墟の様相を呈し、それがとっても不思議な雰囲気を醸し出して、とくに廃墟ファンにはたまらない魅力に映るのではないでしょうか?

そういう訳で、この映画はフルCGを駆使した映像がとても素晴らしいのですが、とりわけ私が深く考えさせられたのは、科学と宗教の関係についてでした。

というのも、ロボットMI-6(ミロク)二号試作機は、仏教の弥勒菩薩から、その名を拝借したのは疑いようがないからです。

しかし、科学と宗教はまったく相反するもののように思えますよね?
ところが、昨年、国連がこんな統計を発表したそうです。
現在から過去に遡って300年の間、世界における素晴らしい科学者300人を対象に、神を信じる人が何人いるのかについて調査しました。すると、8〜9割の科学者たちが神を信じていることが分かりました。
 300人の内、神を信じないと示した人は僅か20人でした。一方、神を信じると明確に示した人は242人で、世界的に著名なニュートン、エジソン、X線を発見したヴィルヘルム・レントゲン、電池を発明したアレッサンドロ・ボルタ、アンドレ・マリ・アンペール(電流のSI単位のアンペアはアンペールの名にちなんでいる)、ゲオルク・オーム(電圧と電流と電気抵抗の基本的な関係を定義付けた)、キュリー夫人、アインシュタイン等々がその中に名を連ねています。
 また、20世紀におけるイギリス、アメリカ、フランスの科学者の中で9割以上が神を信じることも明らかになっています。


また、米国立衛生研究所所長、フランシス・コリンス(Francis Collins)博士はこんな文章を書いたそうです。

「20世紀70年代の物理化学研究生として、私はかつて無神論者だった。何故なら、数学、物理、化学以外に真理が存在する仮定の理由を見つけられなかったからだ。しかし、私は後に医学の勉強をして、患者の病床で生死の問題にぶつかった。ある患者が『先生、あなたは何を信じるのですか?』の質問がきっかけとなって、その答えを探すようになった」
 「残念ながら、私がここまで鍾愛していた科学は、『生命の意義とは何か』『私は何故ここにいるのか』『何故数学演算が成立するのか』『宇宙にスタートがあるとするなら、誰が宇宙を創造したのか』『何故人類に道徳感覚があるのか』『私たちは死後どうなるのか』などについて、何も答えられないことを認めざるを得ない。


つまり、神様の存在なくして、人生でもっとも重要な生死の問題を考えるのは不可能ということでしょうか?


では、弥勒菩薩とはどんな菩薩なのでしょう?

弥勒は現在仏であるゴータマ・ブッダ(釈迦牟尼仏)の次にブッダとなることが約束された菩薩(修行者)で、ゴータマの入滅後56億7千万年後の未来にこの世界に現われ悟りを開き、多くの人々を救済するとされているそうです。

そういう訳で、人類を救うロボットの名にふさわしいとして、MI-6(ミロク)二号試作機と名付けられたのでしょうね?

「惑星大怪獣ネガドン」は、単なる怪獣映画にとどまらず、科学と宗教の関係に迫ったという意味で、これまでの怪獣映画とは明らかに一線を画した怪獣映画誕生50周年記念映画に相応しい作品だと深く感服せずにはいられませんでした。
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