寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

寺田正夫 高等学校へいく(150)    

2017年05月16日 20時36分38秒 | 寓話

 諏訪中学校同級会をやるという通知が来た。期日は1月

7日午前11時から同中学校の2階の教室を使うという。正

夫は卒業してまだ2年しかたっていないのにもう同級会を

やるのかと不思議だった。いずれにしても7日は出席不可

能だった。何故かというと明子との約束が先に決まってい

たからだ。

 正夫は久しぶりに英一に会った。英一は

「もう同級会をやるんだってさ。まだ卒業して2年しかたっ

ていないのにな」

「俺も同じことを感じた。高校へ行っていない人は暇なのか

なあ」

「いや、案外寂しいのかもしれないぞ。それで仲間を集めて

みようと考えたかもしれない」

「それに社会人になってしまえば飲んじゃいけない酒も飲め

るしな。いや酒は出ないかな」

「ところで正夫はどうなってるんだい」

「何がさ。身体に異常は無いけど」

「いや、雅子のことさ。最近、話をする機会もないと悩んで

いるみたいだぞ」

「そのことは俺から彼女に話す。それよりか英一君がずーと

前に言っていたことだけどな、2年の時の担任と当時の女生

徒との噂のことを何か知っているのか」

「そのことだけどな、最近大変なことになっているようだぜ」

「何がおきているんだい。まさか担任が転勤か退職を選べっ

てなことになっていると言うんじゃないだろうな」

「正夫は何でそのことを知っているんだ」

「えつ、やはりそんなことになっているのか」

「これは幸子から聞いた話だけどな、担任のことがばれて職員

会議が混乱しているんだそうだ」

「やはりほんとのことなんだな」

「それにしても、正夫はどうしてそのことを知っていたんだい」

「それがな、不思議なことなんだけど幸子が夢の中に出てきて

俺に雅子のことを考え直した方外がいいと教えてくれたんだ。

それから今職員会議で大問題になっているとも言っていた」

「そんなことが起きるのかなあ。でも現実はそうなっているん

だから...。もしかして幸子も正夫のことを好きになって

しまったとか」

「冗談でもそんなことをいちゃダメだ。そんなことは絶対無い

さ。幸子も誘われたらしいんだけど進むと付き合っているの

で無理だと断ったと言っていた」

「そんなことまで言ったのか。まさか面と向き合って話を聞か

されたんじゃないだろうな」

「俺も不思議だったけど、今英一君が話したことそのままだか

ら信じてもいいんじゃないのかなあ」

 本当にこんなことが起きることがあるのが不思議だった。

「ところで担任には奥さんがいたんだろうしな」

「もちろんいたらしい。それともっとすごいのは、大新田中学

の女先生とも問題が起きているらしい」

「大人ってみんながそうじゃないと思うけど、困ったもんだな」

「それじゃ同級会どころじゃないんじゃないのかなあ」

「誰かに確かめてみようか。分かったら後で連絡するよ」

 正夫は都合があって出席できないだろうと英一に話した。

「ご両親が帰ってくるのか。久しぶりだからなお袋の味を味わ

えるんだなあ。それと何かお土産があるかもしれないしな」

「何いってるんだい。俺はもうお土産をほしがるガキじゃない

ぜ。でも一つだけ欲しいものがある」

「それはおそらくラジオだろう」

「何で分かったんだい」

「長い付き合いだからな」

「それはとにかく俺も3学期から忙しくなる。来年度は幸運な

ことに進学適性検査は実施されないことに決まったそうだ。

ということは受験者の多数が国立大学に集中することになる

という予想だ。だから受験者にとっては厳しいものになる」

「大学受験も大変だなあ。俺たちは高校を卒業してしまえば就

職が待っている。人手は相当不足しているらしいので就職はで

きるだろうと思う」

「それも一つの生き方だろうし、俺たちのように就職は先送り

にする人生もあるのだろうなあ」

「まあ、その話はいつかまたしようぜ」

「そうだな。とりあえず同級会が問題だ」

「それじゃまたな」

「バイバイ、またな」

 28日になった。諏訪村では学校はカレンダー通りの予定表

が組まれるが、生活上は旧暦で起きなわれることが多い。それ

で正月と言っても晴れがましいことはあまりなかった。正夫の

両親と長兄と姉は昼少し前にたくさんの荷物を持って家に着い

た。

 

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