はしだのりひこさん逝く

はしだのりひこさんの訃報を新聞に見つけました。
享年７２。
この１０年間はパーキンソン病を患って、
闘病生活を続けていたそうです。

ザ・フォーク・クルセダースの「帰ってきたヨッパライ」は、
当時小学校の低学年だった私にも強烈なインパクトがありました。
いまでも歌詞を諳んじられます。

はしだのりひことシューベルツの「風」がヒットした時は、
いったい何年生だったでしょうか。
よくこの曲が巷に流れていた気がします。

はしだのりひことクライマックスの「花嫁」は大好きな曲。
レコード（ドーナツ盤）も買いました。
小学校から中学に上がる頃だったと思います。

それから数年後、
私が進学した大学は京都市伏見区深草にあって、
まさにここははしださんの故郷だったのです。

ちなみにザ・フォーク・クルセダースのメンバーで、
大学の先輩だったのは加藤和彦さん。
はしださんは同志社、北山修さんは府立医大出身でした。

はしださんのお住まいは伏見稲荷大社の近くだったのでしょうか。

当時部活動のトレーニングで宝塔寺から墓地公園に抜ける石段を
よく走っていましたが、公園のブランコに腰掛けた
はしださん本人をお見かけしたことがあります。

家族と散歩に出かけた途中だったのでしょうか、
テレビで見たとおりのとても柔和なお顔でした。

また妹さんがたしか直違橋（すじかいばし）で喫茶店を
開いていたはずです。

　プラタナスの枯葉舞う　冬の道で
　プラタナスの散る音に　振り返る
　ちょっぴり寂しくて　振り返っても
　そこにはただ風が　吹いているだけ

当時住んでいた学生寮から表通りに出ると、
そこは師団街道との交差点から京阪電車の線路を横切る陸橋へ続く坂道でした。
両側の歩道に植えられていた街路樹がまさにプラタナス。

冬枯れの季節。
プラタナスの落葉を見るたびに、
はしださんの名曲「風」を思い出していました。

ご冥福をお祈りいたします。