風色明媚

     ふうしょくめいび : 「二木一郎 日本画 ウェブサイトギャラリー」付属ブログ

2016年 12月31日 土曜日 (訂正あり!)

2016年12月31日 | 仕事場
今年もついに押し詰まり、ブログの期限も押し詰まり、きゃはは!
11月は絵の記事をサボり、ここ4回ほど音楽関連の記事が続きましたので
今年最後の更新は本業に戻って締めたいと思います。



◆ フロイデンベルグの街並み 20号 第1回

風呂遺伝ベルグ、もとい、フロイデンベルグの街を描き始めています。

ドイツのやや南部寄り、フランクフルトから南東へ約65キロほど
シュトゥットガルトからは北に約110キロほどのマイン川沿いにフロイデンベルグ Freudenberg の街があります。


*訂正

フロイデンベルグ Freudenberg の所在地について、上記の説明が間違いでしたので訂正いたします。
ドイツ西部の都市ケルンから東へ約60キロというのが正しい位置でした。

Freudenberg の日本語表記は、「フロイデンベルグ」と「フロデンベルグ」の二つがあるようで
ドイツ語スペルを含めてこれらをキーワードにしてそれぞれ地図検索すると、2つの異なる場所が表示される場合があるのです。
どちらも共に Freudenberg という名前の街で紛らわしいのですが
航空写真で確認しましたら、マイン川沿いではなく、ケルン近郊の方が正しいことが分かりました。

***


グレーの屋根にコロンバージュ(木骨造り)の黒い木組みと白い壁。
モノクロで統一された、同じような大きさの民家が整然と並ぶ様子は極めて独特です。
コロンバージュの家は北部ヨーロッパに広く分布していますが
ほとんどはカラフルな外観で、モノクロの街並みは他に例を見ないように思います。

街の起源は14世紀後半と、特に古いわけではなく
16世紀と17世紀の2度に渡って大火災に見舞われた後に再建されたものです。
復興の際、延焼を防ぐことが念頭にあったせいか、かなり几帳面な計画に基づいて建てられたようで
上空から眺めると、細かく区切られた区画に、まるで建て売り住宅のように整然と建ち並んでいます。





下描き1

建物の位置・大きさを決め、コロンバージュの木組みを一通り描いた段階。
建物を説明することしか考慮していませんので、まだ雰囲気などはありません。

鉛筆でざっと形を決めた後、ガッシュの黒と墨を混ぜた黒い線で描き起こしています。






下描き2

彩色の前に、どこをどの程度の暗さにするかを決めるため薄墨で少しずつ調子をつけています。
今は下描きなので白黒ですが、この作品は青のモノトーンで仕上げる予定です。

家の白壁以外はかなり暗く落とすつもりですが、まだ途中なので今は白壁が目立たなくなっています。
最低でも、奥の教会の壁と屋根くらいのコントラストにするつもりです。

街の手前と奥には小高い丘があって樹木が茂っていますが、まだ木の描写は始まったばかりです。
しかし、ここで今年は時間切れ!


因に、今回初めて知りましたが、グーグルのストリート・ヴューはドイツではほとんど使えないのですね。
この街も訪れたことのない未知の場所ですので、街の様子を確認しようと思ったら
フランクフルトなどの大都市と、それ以外は極くピンポイントの場所しか見ることができませんでした。
しばしば問題になるプライバシー保護の関係からなのでしょうか。




と言うことで、いつもより短いですが、今年はここまで。
まだ仕上がっていない作品も4点ほど残っていますが、すべて年越しとなりました。
焦らず、マイペースで描いて行きます。

では皆さん、どうぞ良いお年をお迎えください!!


-------------- Ichiro Futatsugi.■
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2 コメント

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Unknown (shinkai)
2017-01-02 15:06:41

新年明けまして、おめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

暮のどん詰まりのお忙しい筈の最後に、ブログ更新とは恐れ入りましたぁ。
でも、本当に面白い街並みですねぇ、このフロイデンベルクという街は。

きちっと建売住宅みたいに、と書かれていますが、それでも見ると木組みは皆各家に寄って違いますね。
という事は、必ずしも家を建てる為の必要な木組みと云うのではなく、大きな基本以外は好きなように、各家主の好みで組めるのかも、ですね。
それにかなり細かい四角が多いような印象を受けます。

全体が青のモノトーンになる計画、という事で楽しみです!

一つ質問があります。 下描きの際、鉛筆でかなり描き込んでおられますよね、それから薄墨という事ですが、鉛筆で描かれた上から直接薄墨で? その場合、鉛筆の芯の色で汚れませんか?
それとも使っておられる紙の繊維が荒いようなので、問題ないのかな?
鉛筆でスケッチしてその後水彩で色を付ける時、鉛筆の線をかなり整理してから色を付けたことを思い出し、お聞きしました。

グーグルのストリート・ビューは、そうですか、ドイツでは殆ど無いですか?
イタリアでも田舎の車の入らない道は殆ど無いですが、例えばピエンツァの様な有名な町は、カメラを歩いて運んでいると分かるような画像がでますが・・。
やはりドイツの方が、四角四面なのかもですね。
Unknown (二木一郎)
2017-01-02 21:38:33
shinkaiさん、新年明けまして、おめでとうございます!
こちらこそ、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

フロイデンベルグは上空から見ると碁盤の目のように整っており
一区画がほぼ同じ大きさになっているのです。
17世紀の火災の後、家屋が密集しないようにするため
土地を区画整理して住民に割り振ったとしか思えないのです。
仰る通り、区画の中には好きに建てて良い!というようにしたのだと思いますが
白黒のモノトーンで統一されているのは、自治体から指定されのでしょうね。
あるいは、当時は調達できる建築資材が限られていて白黒しか使えなかったのかもしれません。


はい、鉛筆の上に直接薄墨で(部分的にはガッシュの黒を混ぜて)描いてしまいます。
鉛筆の色が動いて墨に混ざってしまいますが、似たような黒なので気になりません。
ただし、鉛筆の後すぐ彩色に入る場合は、まず刷毛で膠水をかけて鉛筆を定着させるようにしています。


ドイツは一部の大都市を除いて、ストリートヴューを拒否しているようですね。
調べてみたら、ヨーロッパではドイツ、オーストリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ベラルーシがダメです。
でも、幸いなことに YouTube にはフロイデンベルグを紹介する動画がいくつかありました。
やはり動画の方が様子がよく分かりますし、行った気になれますね。
最近は、いろいろなことで YouTube は欠かせないものになっています。

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