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IPOダスキン 公開前からバリュー株?

2006-12-05 22:19:01 | 株式投資・資産運用
さとて、大和ネットでダスキンが当選しています。自分の口座と嫁さんの口座、両方で当選です。

 サイトの株日記でもふれましたが、最近のIPOはなかなか厳しいものも散見され、なんでも上昇するというような地合いではありません。こうした時に大型株の上場、しかも主幹事となれば、支店でブックを入れればそれなりにまとまった株数が取得できる可能性が高いです。

 ところが、一般論としては、こういう取りやすい株はそんなに大きく上昇することはありません。むしろ、零細個人投資家で最低単位以上の株数が簡単に取得できるということは、それだけ人気が薄いとも考えられます。ここは主幹事が大和、公開株数1000万株のうちおよそ600万株の割当があります。

 ダイワネットの購入申込期間は2006年12月8日9:00までです。ですので、金曜の朝の出勤前の時点ではどうするか決断する必要があります。

 個人的事情としては、その前の7日が京都銀行CBの公開、この状況を見て判断するということで考えたいと思います。

 ダスキンは、公募1750円の100株単元ですので、投資額は200株取ったとして35万円です。京都銀行CBは205万円、もうひとつ清水銀行も取れましたので、こちらは102.5万円、それと比較すれば額としては少額になります。

 基本的に公募1750円からわれてもわずか、上昇してもわずかでしょう。よって、京都銀行CB2つのうち1つは利食いで売却できればそうしておくつもりですので、その利益の幅によって、ダスキンが公募割れで損失を被る場合の想定される金額との比較から、購入の可否を検討しようという意味です。

 ダスキンの銘柄に対する見方ですが

・仮条件は1600-1750円であったが、公募価格は上限で決定された。ニフティは上限とはなっていません。上限で決定されない銘柄は基本的にそれだけ需要が乏しいということであり、一般的に公募割れとなるケースが多いように思われます。そうした意味では上限決定はプラスか。

・東証一部直接上場はプラス。当然、パッシブ運用での需要が生じます。二部上場とではかなり違いがあると思いますが、実際、どの程度の需要があるのかはよくわかりませんな。
 但し、最近の東証一部直接上場銘柄のパフォーマンスは芳しくなく、公募割れの銘柄も多い。

・PBR1倍割れ。公募価格1750円は06.3期の一株あたり純資産2031円を下回り、PBR1倍割れの水準。07.3予想ではさらに割安に。

・年間30円配当予定で、配当利回りは、特によいとも言えないがそこそこ。

・主幹事は大和で、大和主幹事銘柄のパフォーマンスは全般にあまりよくない印象がある。

・事業内容はお掃除用具などのレンタルとミスドが中心。
 ただ、売上が年々増加するような成長性には乏しく、2004.3を頂点の売上は減少している。
 但し、全般の利益率は改善傾向にあり、売上が現状維持であっても、利益率、純利益はそれなりに伸びる可能性はある。

・株主優待設定の可能性は高い、ミスドという消費者に直結した事業内容。お掃除用品レンタルでも使えるような株主優待の設定の可能性も高いのではないかと思う。ただ、100株でどれだけの優待内容になるのかが問題。ミスド1000円分程度のチケット?。2000円?。

 つまりは、全体として、新規公開時から既に、落ち着いた(成長期待の乏しい)銘柄のような雰囲気があるという印象です。


 
コメント (6)
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