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忘れてあげよう


私は前のブログエントリーで、逮捕されたモンテのGK選手の名前を出さなかった。

別に報道規制を受けているわけではない。
あえて出さなかった。

これは、インターネット検索で彼の過去の過ちに辿り着く機会をできる限り少なくしてあげたい、という私の願いが込められてる。

人間にできて、コンピューターにできないこと、それは「忘れる」ことである。

忘れるなんて、コンピューターにとってしてみれば無駄な機能どころかむしろ欠陥である。
実際、そんなコンピューターが内蔵されている電化製品は、売れないどころかリコール騒ぎに発展してしまう。

人は完璧であることを強いられる傾向にある。
企業人も公務員も教師も、パーフェクト・ヒューマンであることを求められてきた。
合理的で隙がなく失敗しない、まるでコンピューターが理想であるかのように。

将棋の世界では「電王戦」というものがある。人間とコンピューター、果たしてどっちが将棋が強いのか、という好奇心から始まったものだろう。
しかしここ数年、人間側の旗色が悪くなってきた。
コンピューターが強くなりすぎたのだ。
今度、人間側の最後の砦、天才・羽生善治が挑戦するかも、という話も浮上してきた。
もし負けでもしたら、もはや将棋界はコンピューターに全面降伏するしかないだろう。

今まで人間は適度に忘れてきた。
それが、人間がコンピューターになれない証明である。
そうやって時がたてば忘れ、もちろん程度にもよるが、悪いことをした人間を「そろそろ許してもいいかな」という気持ちになってくるものだった。

しかしインターネット上で1度載った情報は、簡単に「忘れる」ことはない。
情報は色んなサイトで共有され、それぞれ運営方法もまちまちだ。
削除要請を出しても簡単に応じてくれればいいが、そうもいかないケースも多い。
よく考えてみるとゾッとする話である。

もうネットのない昔には戻ることはできない。
ならば、どうでもいい話ならあえて「忘れてあげる」のも大事だ。
それが人間の思いやりというものだ。
直接酷い目にあわされた、とかは別ですよ。
そういうのはたぶん、忘れることはないだろうから。

人間は忘れる生き物、なんと素晴らしい!




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