カタバミの花は可憐だ。小さな黄色い5弁の花。葉もハート型が3つ合わさったような形で可愛い。
ところが、これが一度雑草として蔓延りだすと手に負えないのだ。
根はびっくりするほど深く広範囲に広がり、抜こうとしても途中で切れる。
この切れた根からもまた伸びてくる。
茎も横に伸び、伸びたところで根を出す。花も付ける。花の咲きだすまでの時間が非常に短い。あっという間につぼみを付け、次々に咲く。
花期も長い。春先、ハコベとともに現れ、ハコベが終わる時期を過ぎ、盛夏にも花をつけ続ける。
根が長いので、ちょっとやそっとの水枯れにはへこたれない。秋を超え雪が降るまで咲き続ける。寒さにも強いのだ。
身近な草花としては最強じゃないかと思う。
花から種へ、種のできるまでも短い。うんと小さなオクラのような形の実なのだが、ちょっと触ると、細かな種子が、ぱっと飛び散る。
びっくりするほど遠くまで飛ぶ。子供のころ遊んだ人も多いだろう。
無数の種子が広範囲に飛び散り、すぐ発芽し、根が張り、花が咲き、種ができ、飛び散り、とまるで、ネズミ算のように増える。片手間に抜いているのでは、増やさないのが精々で、完全に駆逐することは不可能だ。
その根張りの強さは古い因習や多くの人が奇怪に思っていながらなくならぬ社会風習にも例えられるかもしれない。
でも、別な風にとらえることもできる。
亡くなった人への想いを抱き、家族が友人が集うことを許さぬ事態を、学びたいと思う若人が機会を奪われる事態を、おかしい、悲しい、変えたいと思う心は枯れず、消えない。
その思いは、最強の草の根カタバミよりも強く人の心に根差すだろう。
その草の根の力が本気で必要な時・場所もあるのだ。
ジャスミンの香りは血の匂いの中に吹き飛ぶとも、カタバミが花をつけないときはない。
ところが、これが一度雑草として蔓延りだすと手に負えないのだ。
根はびっくりするほど深く広範囲に広がり、抜こうとしても途中で切れる。
この切れた根からもまた伸びてくる。
茎も横に伸び、伸びたところで根を出す。花も付ける。花の咲きだすまでの時間が非常に短い。あっという間につぼみを付け、次々に咲く。
花期も長い。春先、ハコベとともに現れ、ハコベが終わる時期を過ぎ、盛夏にも花をつけ続ける。
根が長いので、ちょっとやそっとの水枯れにはへこたれない。秋を超え雪が降るまで咲き続ける。寒さにも強いのだ。
身近な草花としては最強じゃないかと思う。
花から種へ、種のできるまでも短い。うんと小さなオクラのような形の実なのだが、ちょっと触ると、細かな種子が、ぱっと飛び散る。
びっくりするほど遠くまで飛ぶ。子供のころ遊んだ人も多いだろう。
無数の種子が広範囲に飛び散り、すぐ発芽し、根が張り、花が咲き、種ができ、飛び散り、とまるで、ネズミ算のように増える。片手間に抜いているのでは、増やさないのが精々で、完全に駆逐することは不可能だ。
その根張りの強さは古い因習や多くの人が奇怪に思っていながらなくならぬ社会風習にも例えられるかもしれない。
でも、別な風にとらえることもできる。
亡くなった人への想いを抱き、家族が友人が集うことを許さぬ事態を、学びたいと思う若人が機会を奪われる事態を、おかしい、悲しい、変えたいと思う心は枯れず、消えない。
その思いは、最強の草の根カタバミよりも強く人の心に根差すだろう。
その草の根の力が本気で必要な時・場所もあるのだ。
ジャスミンの香りは血の匂いの中に吹き飛ぶとも、カタバミが花をつけないときはない。