日  々  の  う  つ  わ

倉敷食と器専門学校・器デザイン学科の教員が日々の出来事や、制作活動を紹介します。

窯出し  そして春を待つ・・・

2011-01-28 10:51:19 | 日記

待ちに待った窯出しの日です。

1年生も寒い中、朝から元気に登校。
作業服に着替えて、窯出しの準備もバッチリです。



窯から作品が出てきました。
緊張の瞬間です!
うまく焼き上がっているかな?



窯詰めの時と同じように、慎重に窯出しの作業が続きます。

 きれいに焼き上がった作品

 課題の袋物もきれいに焼けたね。

土を練るところから始まって、
ロクロ成形、高台削り、乾燥、素焼き、釉薬作り、釉掛け、窯詰め、窯焚き、
そして、今日の窯出し。
他にも、細かい作業がいっぱい積み重なって、やっと焼き上がった作品たち。

“焼き物ってこういうことなんだよ”
ということの、ほんの入口を知った1年生たちは
何を感じてくれたのでしょうか?
何をつかみ取ったのかな?

春、2年生になった君たちが、楽しみです。



焼き上がった作品は、高台裏のザラつきをきれいに削って仕上げ、
大切に家に持って帰りました。



さて、窯焚きも無事終わり
後期の授業・試験も今週で終了しました。
1年生は、企業でのインターンシップ研修となり
工房での活動はありません。

ということで、
器デザイン学科の様子をお伝えしてきたブログ『日々のうつわ』ですが、
しばらくお休みいたします。
今後は、2月19日(土)に開催される卒業制作展の様子などを、
不定期でお伝えできたらいいな、と思っております。

ご愛読いただいた皆様、ありがとうございました。


インフルエンザが流行ってきております。
どうぞ、お体大切に、身も心も暖かくしてお過ごしください。


窯から出てきたゼーゲルコーン
暖かくしすぎて、すっかり身が溶けてしまいました。(笑)


掛谷・清板・古林

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窯焚きのお話

2011-01-26 11:40:44 | 日記

昨日に引き続き、窯焚きのお話。

いよいよ、窯焚きの作業に入ります。

朝、早くに火入れした窯は
トラブルもなく、順調に温度が上がり
ただ今、還元焼成の真最中です。



還元焼成とは、窯内を酸欠の状態にして焼成すること。
そうすることにより、粘土や釉薬の中の酸素が奪い取られ
釉薬に美しい変化が得られます。



還元焼成中に、色見穴のフタを取ると
上の写真のような、美しい還元炎が噴き出します。
この還元炎の長さや色で、窯内の還元状態を判断します。


還元焼成に入ってから、6時間。
温度表示は、上が1144℃、下が1167℃

色見を引き出します。
今回は、勉強のため、あえてまだ釉薬が溶けていない温度から
1回目の色見の引き出しをしました。



1年生のSさん
初めての引き出し作業にもかかわらず、落ち着いたものです。



引き出されたばかりの色見
わかりますか?
取っ手のついたカゴの様なものの上に乗っている四角い陶片が、色見です。
オレンジ色に輝いてきれいですね。
今、この瞬間、窯の中の作品は、すべてこのオレンジ色の状態です。
わくわくしますね。



窯から引き出して2分も経つと、温度が急激に下がり
もう色はさめてしまいます。(写真手前の色見)


色見の引き出しが3回、
ゼーゲルコーンの倒れ具合を確認しながら、
温度が、上1235℃、下1247℃になったところで、
今回の窯焚きは、終了となりました。

ガスを止めて、火を落とします。

1年生のみんな!
朝早くから、遅くまでよく頑張りました。

窯出しは、2日後
どんな焼き上がりか楽しみですね。

きれいに焼けていますように・・・


フルバヤシ。。。


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窯詰めしました。

2011-01-25 13:51:15 | 日記

寒中お見舞い申し上げます。

前回、ブログを担当したときは冬至でしたが
今は、大寒(1月20日)も過ぎ
季節は、立春(2月4日)を待っています。

立春の頃には、暖かい地方では
梅の開花もちらほら・・・となりますが
今年は、例年になく寒い冬。

クラセンの梅のつぼみは
まだまだ、ギュッと固く、寒さをしのいでいるようです。



春が待ち遠しい・・・


春といえば・・・

卒業・進級の季節
卒業制作も、最終段階に入ってきました。
そして、窯焚きの準備を進めていた1年生は、
釉掛けも終わり、いよいよ窯詰めです。



ガス窯の扉をそっと開け、窯詰め開始です。

1年生にとっては、すべてが初めての作業。
恐る恐る、否、慎重に作業は進んでいきます。



作品の高さを揃えながら、
棚がゆがまないように組み上げていくのは、難しいものです。
下の段がきちっと組まれていないと、
上の段は大変なことになってしまいます。

慎重に、慎重に・・・



だいぶ積み上がってきました。
右手前の高さまで積み上がれば、完了です。

扉側の棚には、色見とゼーゲルコーンを上下2箇所入れます。



色見は、窯焚きの最終段階で、窯から引き出して
釉薬の溶け具合を確かめるもの。
ゼーゲルコーンは、今は鬼の角のようにピンと立っていますが、
決まった温度と熱量で、倒れるようになっています。

そして、頼りの温度計。



上下2本の温度計で、窯内の温度をデジタル表示します。
温度の変化は、30分ごとに、グラフに記入。

色見、ゼーゲルコーン、温度計
この3つを使って窯内の温度を確認しながら、1250℃まで焼成します。

これだけ慎重に確認しながら窯焚きをしても、
焼成中は、中が見ることの出来ない窯焚きに、不安は付きものです。
どんなトラブルが待ち受けているかわかりません。

『どうか、無事に焚けますように・・・』
の願いを込めて、窯の扉をそっと閉め
明日の窯焚きに備えます。


フルバヤシ。。。

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課題の取り組み

2011-01-21 09:07:37 | 日記
後期授業も終盤です。
1年生の今回の課題の提出も締め切りをしました。

「布張りの机周りの小物」

制作過程は昨年末にブログでも紹介しましたが、
いよいよ完成したものを見せてもらいました。

この課題の目標は、
「丁寧に」。
試作のその過程を活かし、
合計5点を制作してもらいました。

学生たちの最初に取りかかった試作品とその後制作したものを比べてみると、
布の図柄の構図を考えて裁断したり、
ぼやけてしまっていた全体を布の配色を変えて引き締めたり、
少しずつ変化をしていました。

どんなことを考えながら制作を進めっていったのでしょうか。


「丁寧に」という言葉をどう受け止め取り組んだのでしょう。

たくさん手を動かし数を作り、
自分で気づき、
いろいろな角度から制作しているものが見られるようになり、
それと関わるものに興味が広がっていく。
今は無駄と思える事でもたくさんしてもらいたいです。

まだまだ改善できる点もありましたが、
自分の経験として得た失敗も無駄も
次の気づきに繋がることに期待しています。



来年度もガンバロウ!



制作品参考書籍:河出書房新社 
         美篶堂・著「製本工房・美篶堂とつくる文房具」



---せいた---

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月日は流れ、1ヶ月。

2011-01-18 11:20:16 | 日記
こんにちは寒さが一層厳しくなってきましたね。
七草の節句も鏡開きも終え1月も半ばを過ぎ、お正月気分もすっかり抜けました。

さて昨年末にブログでもお伝えした「ゆべし」
干し始めて1ヶ月が経ちました。そろそろ味見頃でしょうか。
初めて作るものですし、さらしにくるまっていて外から中の様子は見えません。
どうなっているか非常に心配です・・・。

具合はいかが?


さらし越しの感触は1ヶ月前と比べて随分小さくなっていますが、
つまむと指で弾力を感じます。

開けてみると

お久しぶりです。
ゆずの鮮やかな黄色は変わり、
しっとりとして艶やかな褐色。
香りはゆずと味噌の穏やかな香りです。

さてさて試食と参りましょう。
5ミリ程度に縦に切り分けて、ほうじ茶といただきます。

ほうじ茶の温かさで広がる味噌とゆずの香り。
ゆずの皮のほろ苦さの効いた味。
干した皮とくるみの食感の違いがいいです。
甘くもないし、食べ応えのあるものではないですが、
ゆずの風味を少しずついただくことが出来る保存食です。
おかゆといただいたり、和え物に刻んで入れたりすると良さそうですね。

いくらか出来たのでみんなにお福わけ。
気持ちも包む


  
どんな食べ方がいいかみんなのアレンジも聞いてみたいものですね。

旬の時期のフレッシュな味もおいしいですが、
時間が育てる深みのある味もいいものです。
保存食、手間隙はかかりますが時間をかけて出来上がる楽しみもありますね。


この授業の中で伝えたことが
学生にとって、
暮らしの中の楽しみとして
誰かに伝える手段として
つくることのきっかけになればうれしいです。

 かきぞめ
Sさん書

心身ともに今年も「健康」で。


---せいた---
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