The Departed

こちらもオスカーのBest Pictureにノミネートされた作品。
ＵＡで見ました。


警察に入り込んだマフィアの手先のマット・デイモン。
マフィアに潜入した警官役のレオナルド・ディカプリオ。
マフィアの親分はジャック・ニコルソン。
ディカプリオに暴言吐いて強引におとり捜査にした警官役はマーク・ウォルバーグ。


いやいや、そうそうたる面子ですな。
マーク・ウォルバーグの役柄はイマイチだったけど・・・。
え～！マークがこんなに品がなくてやな奴の役だなんて！！！
と最初はショックでした。


履歴書や育った環境を過信しちゃいけないなあ。
と、つくづく思わせる始まり方。
あんたが信用してる奴がマフィアの手先だよ！
と思うシーンが何度かありました。


警察とマフィアのやり取りがおもしろくて、どうなるんだろうってドッキドキ。
最後まで予測しにくいストーリー展開でした。
といっても、先を読もうと思って見てないけどね。
基本的に好みの映画じゃなかったから、１回見れば十分だな。
この下からネタバレです。


　The Departed（注：音が出ます）
　ディパーテッド（注：音が出ます）


見終わって最初に思い浮かんだ言葉。
「そして誰もいなくなった」
いや、こんな乱暴な終わり方でいいのか？
今時の映画っぽくないなあ。


まずほどほど重要な登場人物を列挙しましょう。
冒頭の４人に加えてもう一人。
マーク・ウォルバーグの上司です。
この人とマークで、ディカプリオをおとり捜査官に仕立て上げたのです。


彼らはほぼ全員死にます。
まず上司。
ディカプリオと面会中に状況が変わり、その後来たマフィアに殺されます。
警察に潜入したマフィアのスパイを探すため、特別捜査官に任命されていたマット・デイモンは彼がスパイだったと言うのですが、マークはそんなこと馬鹿げすぎてる！！！ということで警察を辞めてしまいます。


次にジャック・ニコルソン。
マット・デイモンが彼を裏切り、最後には直接対決で撃ち殺されます。
裏切ったきっかけは、ジャックがＦＢＩのタレコミ屋だったから。
自分が警察に入り込んだスパイだってタレコミされたらたまりませんからね。


次はディカプリオ。
ディカプリオはマットがスパイだったことに気づきます。
大ボスのジャックは死んでるけど、だからって許されることじゃないでしょ。
しかも、一番最初に死んだ上司は、マットのせいで死んだようなものだったし。
マットを呼び出して捕まえようとするんだけど、もう一人のスパイに撃ち殺されます。

ちなみにこのシーンでは一気に３人が死ぬ。
登場人物はディカプリオが呼んでいた、彼と同期の警察官を入れて４人。
最初はもう一人のスパイがディカプリオを撃つ。
次に同じ人が、彼と同期の警察官を撃つ。
最後にマットがもう一人のスパイを撃つ。
一気に死にすぎでしょ・・・。


マット・デイモンの一人勝ちか！？と思いきや、最後にマットも撃たれます。
誰って、マーク・ウォルバーグに。
最後においしいとこもってくねえ、マーク。
退職した後は全然出てこなかったのに、唐突に出番ですよ。


こんだけバカスカ人が死ぬ（しかも主要人物）映画は久しぶりだったなあ。
死んでおしまいってトコがなんだか手抜きっぽくてねえ、好きじゃないのよね。