Duke MBA 日本人ブログ

Duke University - Fuqua School of Business(非公式)

Japan Trekについて

2017-06-04 02:39:31 | 課外活動

はじめまして、1年生のYTです。怒涛のようにFuquaでの1年が過ぎて行きましたが、中身の濃い1年の中でも最も楽しく印象に残っているのがJapan Trekです。今回は2017年のJapan Trekについてお話ししたいと思います。

 

1 Japan Trekとは

Fuquaでは、学校が提供する正式な研修旅行(?)であるGATEがSpring BreakおよびSpring 2後に開催されます(参加は任意)。一方、その他にも学生が自主的に企画するTrekというものが存在し、人気のものですとIsrael Trek, Morocco Trek等があります。Japan Trekは、去年数年振りに復活し、今年が実質2回目でした。

Fuqua Japan Trek 2017の概要

○日程:3/6 (月)~ 3/14(火) (Spring Break中に開催)

○参加人数:日本人organizers5名、participants76名(2016年は合計30名弱)

○行程:東京⇒箱根⇒名古屋or奈良or京都⇒京都⇒広島⇒大阪

 

2 Japan Trekに参加した目的・理由

International Student Bootcampが始まった頃、FY5人で話し合いをしたのですが、その時に「今年もJapan Trekをやろう」ということになりました。私は社費なので、私費の同級生に比べれば時間もあるということで参加の意思表明はしたものの、正直に言うと内心乗り気ではありませんでした。理由は、①純ドメなので、留学に来たからには少しでもアメリカなり外国にいる時間を長くして、cultural sensitivityを高めたい、②Japan Trekで回るであろう各都市には嫌というほど行っており、改めて行きたくないと感じた、の2点です。もともと熱しにくく冷めにくい性格というのもあるのですが…

そんな私を変えたのは10月後半に開催したJapan Trek Information Sessionでした。Japan Trekに興味を持ってくれている学生に対して、日本人organizersがTrek概要にかかるプレゼンを行ったのですが、学生達が日本に大興奮している様子を見て、また“We are so excited about Japan!” “We are looking forward to visiting Japan with you guys!”と言っているのを聞いて、体のそこから何かが沸き上がってくるのを感じました。日本人として、外国人が日本という国に興奮しているのを見るのは心底嬉しく、business schoolに入ってから初めて(というよりも人生で初めて)日本人であることを誇りに感じました。こうなったら皆に日本を心底楽しんで欲しい、日本の大ファンになって欲しいと思い、そこからはJapan Trekの準備に魂を注入するようになりました。Trekから自分が何を得られるかよりも、みんながTrekから何を得られるかを考えるようになったという点で、Information Sessionは自分にとって大きな転機になったと思います。

 

3 準備期間について

3月の本番まで半年ほどかけて準備をしましたが、organizersでの話し合い、旅程の作り込み、スライド作り、participants・旅行会社とのやりとり…等、今から考えると結構大変だったなと思います。但し、準備それ自体は大変ながらも楽しく、backgroundの異なる日本人と仕事(?)をする機会というのも滅多にないので、各人の考え方の違いやそれをどうまとめ上げていくかというプロセスも、大変勉強になりました。

上記の通り各人の考え方が異なる部分はありましたが、全体を通してのFuqua Japan Trekのコンセプトは”hospitality”, ”customization”であったと思います。76人のparticipantsをマネージするのは大変ではありますが、私達は可能な限り「団体バスに詰め込むだけの旅行」は避け、自分達で予約するところは予約をし、時にはバスガイドのようになり、オプションも出来るだけ増やして、いかにparticipantsが最高の経験を出来るか、という点を最大限重視して準備に臨みました。

 

4 Japan Trek本番について

大変な長さになってしまいますので各日程についての詳細記述は控えますが、以下に行程概要を記載します。

 

○3/6(月):welcome party@東京

○3/7(火):浅草観光 ⇒  option1:寿司作り体験+渋谷・原宿観光 or option2:書道体験+秋葉原観光 ⇒ ディナー

○3/8(水):free time@東京 (option1: 歌舞伎 or option2:ラーメン博物館 or option 3:皇居ラン) ⇒ ディナー

○3/9(木):芦ノ湖 ⇒ 大涌谷 ⇒ 箱根彫刻の森美術館 ⇒ 箱根旅館宴会

○3/10(金):option1名古屋:TOYOTA工場見学 ⇒ リニア・鉄道館見学 ⇒ ディナー ⇒ 京都

         option2奈良:奈良公園 ⇒ 興福寺 ⇒ 東大寺 ⇒ 京都 ⇒ ディナー

         option3京都:嵐山cycling ⇒ お茶体験 ⇒ ディナー

○3/11(土):金閣寺 ⇒ 伏見稲荷大社 ⇒ 着物体験+清水寺 ⇒ 祇園 ⇒ ディナー

○3/12(日):原爆ドーム・平和記念公園 ⇒ 宮島 ⇒ 広島旅館宴会

○3/13(月):大阪難波 ⇒ 大相撲観戦 ⇒ ディナー ⇒ farewell party

○3/14(火):解散

かなりの弾丸スケジュールでしたし、途中様々なトラブルもありましたが、何とかスケジュール通り各地を回ることが出来ました。とにかくみんな日本酒が大好きで、居酒屋の日本酒が底をついたこともありました…(笑)時差ボケが解消仕切らず、打ち合わせなり作業なりもあり毎日3時間くらいしか寝れませんでしたが、心から楽しい旅行でした!参加者の皆が言う通り、once-in-a-life-time tripになったと思います!

 

5 所感

楽しかったばかりではなく、Japan Trekでは非常に大きな学びがありました。

1)自信を持つことの大切さ

アメリカで学校生活を送っていると、外国ということで無意識に引っ込み思案になってしまったり、何より英語面でのハンデにより積極的に発言をすることが出来ない部分がありました。しかし、Japan Trekでは、participantsは全く日本語が分からないため、否が応でも頼られる存在、leadershipを発揮しなければいけない立場になります。そんな環境に1週間もいると、80人の前で英語を即興で話すこと、外国人を引率して歩くことが普通になってきます。自分では感じていなかったのですが、Japan Trekに参加していたC LEADのメンバー達から、「日本でのYTは、スゴく自信に満ちていていいねって、皆言っているよ!」と言われました。外国で生活していることを言い訳にして消極的になっていた自分が恥ずかしいと思いましたし、一番の原因は外部ではなく自分自身にあるのだと痛感しました。

2)熱意を持つことの大切さ

Business schoolに通う自分はもともとhard skillを重視しがちな部分があり、それはそれで大切なのですが、今回のJapan Trekではsoft skillの中でも特に熱意を持つことの大切さを学びました。恐らく同じ行程を組んでいたとしても、私達organizersがただ単に作業のような形でJapan Trekをこなしてしまっては、participantsはここまで喜んでくれなかっただろうと思います。私達organizers全員が、participantsが楽しんでくれることを第一に考えて、陰で事務作業に徹したり、時にはアホみたいな芸をしたり(笑)、飲みまくったりしていましたが、それにparticipants達が上手く呼応してくれて、全体として最高に盛り上がり、皆にとってonce-in-a-life-time tripになったのだと思います。熱意は国境を超える、ではないですが、そうした熱意や影での働きを見てくれていて、皆とても感謝をしてくれました。Japan Trek後に、participantsがプレゼントしてくれた皆のサイン入りbasketballは、一生の宝物です!

3)日本という国の素晴らしさ

アメリカで日常生活を送っていると、「あ~、日本のコンビニは便利だな」「納豆美味しいな」「日本の配送はしっかりしてるな」等の(ある意味小さなスケールでの)日本の良さを感じることはありますが、それとともに日本で生活していた時には意識していなかった日本の上下関係・人間関係の窮屈さ、変に他人の目を気にする窮屈感等のネガティブな面を感じてもいました。しかし、日本という国を大勢の外国人と旅行するという貴重な経験を通じて、日本という国を新たな視点から捉えることが出来ましたし、日本の素晴らしさを学ぶことが出来ました。私が一番印象に残っているのは、広島の宮島で、中国人の女性参加者と話した時のことです。「この広島が、Japan Trekの中で一番感動した。平和記念公園は素晴らしかったし、この宮島は信じられない位に美しい。私は日本という国にjealousyを感じている。私の国と違って負の歴史を隠そうとせず(注:筆者はその点についてはわかりませんが)、自分達が悪い所は悪いと認めた上で、原爆投下という悲しい出来事を堂々と世界に発信し、その歴史が2度と繰り返されないように尽力している。日本人、日本という国のこうした姿勢を私達は学ぶべきだと思うし、日本は本当に素晴らしい国だと思う」と彼女は泣きそうになりながら話していました。私は心底感動し、日本人に生まれて良かったと思いましたし、帰国後どんな些細なレベルであっても良いので日本に役に立つような仕事がしたいなと思いました。

 

改めて、Japan TrekはFuqua1年目の中で最高の経験でした!!!

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