授業形態は、週一にも関わらず、Caseを二つ読み、Assignmentも色々出て、ワークロードは思ったより重かったです。更にコース全体を通してSocial business planをチームに分かれて起草と、正直言って週一の授業としては詰め込みすぎの感がありましたが、今回Dukeで初めてということもあり、ここは来年から改善される予定です。
コースの題材は、Grameen Bank, Teach for Americaなどなど、International/Domestic, Non-Profit/For-Profit, Venture Fundなどが非常にバランスのとれたケースが揃えられています。それらのケースディスカッションの後にはレクチャーがあり、ダブルボトムラインをどう計算するか、評価ツール、事業拡大などにつき学びます。
受講生は、いわゆるSocial系の学生だけでなく、意外にもインベストメントバンクなどFor Profitを目指す生徒も沢山いました。Public PolicyやEnvironment Schoolの生徒も多く受講しています。
Acumen Fundのケースを扱った時は、ケースの主人公であるYasmina Zaidmanが来校し、ケースの実際の背景について語ったり、更にはその後夕食を共にして更につっこんだ話をしたりと、僕としては大満足でした。
全体の感想としては、今までにどのような事業が考えられ、成功し、失敗してきたが凝縮されており、かなり有意義でした。やはり社会問題の解決と儲かる仕組みを合致させないと、世界を変えるのは難しいというのが自分の結論です。
こういった授業が取れるのも、やはり当校のCASEとそのディレクターであるGreg Deesのお陰であり、実はこの授業、春先の彼の授業を取るためのRequirementとなっています。
ところで、先日興味深い社会起業家の記事を読みました。バングラデッシュの麻を使って、途上国製の良質なカバンを売り、ダブルボトムラインを立証しようとしている、若き日本人女性の試みです。株式会社マザーハウス。同情心で買って貰おうとするのではなく、ビジネスとして成り立てることへの拘りが立派です。
Diego












私の夢として、大金持ち(数百億円単位か!?)になったら、NPOだのNGOだのを格付けする事業をやりたいと考えています。金を出すからには、なんとしてでも有効に相手には使って欲しいので、その資金をちゃんと効率的・効果的に使ってくれているかどうかを格付けしたいんです。献金してもほとんどが事務経費で消えるのではあまりに悲しいですからね。
営利行為と社会問題の解決は調和できる分野が確かにかなりありそうで、日本の場合、最初から、営利行為によって社会問題を解決するという論点に関して後ろめたいような感覚が広く流布しているような気がします。「道徳行為は金がらみであってはならない」というような価値観自体が問題だとは思いませんが、資本主義のメカニズムは強力なシステムなので、この手段を目的達成のために使用すべきなんだと思います。
授業とはあまり関係なくなってしまったコメントでした。
いま思い出したのですが、資本主義のなかで企業の社会貢献度に一定のベンチマークを与えるという試みはアメリカで始まっています。B Corporationと言って。この創設者も授業の一環で来校しました。もう少し企業側にIncentiveが必要と思いましたが、面白い試みです。http://www.bcorporation.net/home.php
日本に相容れない感覚があるのも興味深いですね。これもやはりSustainabilityやScalabilityからみても資本主義の強力なメカニズムを利用しないことはないと僕も思います。それが唯一達成できそうなのが今はマイクロファイナンスで、今後もっとこういったビジネスモデルができると思います。
補足ですが、Social Entrepreneurshipという授業はもっと前からありましたが、今回初めてCBSの教授が加わりました。新しいDeanのBlairもCASEに着目しているようで、今後成長が見込める分野です。
ではでは、良いお年をお迎え下さい。 今後アラムナイイベント等でお会いできるのを楽しみにしてます。
Diego Yoda '08