【原題】 le fil
【2009年】 フランス ベルギー チュニジア
話題はなんといっても、母親役のクラウディア・カルディナーレ
右は監督さん
まだまだ現役で活動している。
トレーラーは以前に見かけたことがあったけれど、彼女とは気づかなかった。
C.Cの頃
彼女は現在チュニジアに住んでいるらしいが、出演は話題だったろう!!
父の死後しばらくして、マリックは母(クラウディア・カルディナーレ)が住むチュニジアに帰ってくる。
父はアラブ系は母フランス(多分)人のようだ。
こちらマリック
母はそこでひとり、他にはお手伝いのウァハと使用人のビラルと暮らしていた。(彼らはバンガローに住んでいる)
こちらビラル
ビラル役の「salim kechiouche」はガエル・モレルの初監督作品「FULL SPEED」で15歳でデビューして以来、モレルの作品のほとんどや、他にもゲイムービーへの出演も多い。
おまけですが、こちらがモレル
さてお話です。
とても裕福な家庭に育ったマリックは、小さい頃から精神的な負担を感じていて、今の自分は社会やら家族やら宗教やらいろいろなものに縛られていると感じていて、また社会的な階級差別等に不満もある。
家に帰った彼は、庭で仕事をしているビラルに一目ぼれしてしまったようなのだ。
マリックはゲイ。
ビラルもマリックのことが気になっていて、二人の間には主人と使用人の立場とは違った緊張感が漂うのだが…
チュニス郊外にはお金持ちのゲイの客を待つ男たちがいて、マリックはそこに出かけては男を買ったり、
ビダルに連れて行ってもらったクラブで実の従兄弟と会い、関係を持ったりもする。(衝撃)
一方母はマリックの見合い相手を家に招待する。
(そんなとき、彼はつながれていると感じてしまう。)
マリックは建築家。
ビアンの友人シリーンと不動産業をしているが、彼女はスペインでの人工授精を考えていて、マリックはシリーンの子供の為に戸籍上の夫になる決意をする。
マリックがビラルのバンガローを訪ねると留守で…
気落ちして部屋に帰るとそこにはビラルがいた。
ビラルは別れを言いにきた、という。
ここにいては自分はマリックの使用人だから、
そしていつもよそ者に感じているのだ、と。
朝、目覚めると、マリックの母が枕元でふたりを怖い顔で睨んでいた!!
彼女は何となく気づいていたようではある…
このときからマリックは母に、ゲイであることを隠すことをやめ、シリーンの子供も自分の子ではないと打ち明け、ビラルと週末旅行に出かける。
楽しいときを過ごした帰り道、母が心臓発作で倒れたと連絡が入り、マリックはまだ逃れられないのかと思うのだ。
しかし、病室の母は元気で、退院した彼女は、みんながチュニジアという国で暮らしてゆくためのある『秘策』を提案した!!
それは、マリックとシャーリーン、ビラルとレイラがそれぞれ結婚するというものだった。
そして結婚式
花嫁たちはあっけらかんとしていたが、花婿たちには多少の惑いも見られ、どこでも母は強いのだ!!
そして彼らはそれぞれの落ち着き先を見つけた。
出演者たちの人物設定が、ちょっと出る人たちでもそれぞれしっかりしているので、自分がこの国の事情、状況をもっと知っていれば、よりよかったのに……と残念でした。
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